コラム

2025/05/08

虫歯が痛くて眠れないときはどうする?痛みの原因と対処法

歯が痛くて眠れない女性

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

夜、虫歯が痛くて眠れないと感じた経験はありませんか。小さな違和感が深夜になると強い痛みへと変わり、眠れず朝を迎えた方もいるでしょう。

数日間眠れないだけでもつらいですが、そのまま放置して眠れない夜が続けば、疲労が蓄積されて集中力の低下を招き、仕事や家事などへも影響します。

本記事では、夜に虫歯が痛くなる原因と、虫歯が痛くて眠れない時の対処法、虫歯以外で歯が痛くなる原因について解説します。

夜に虫歯が痛くなる原因

虫歯が痛くなる夜

夜に虫歯が痛む理由は、以下のとおりです。

自律神経の影響で痛みを感じやすくなる

夜になると、副交感神経が優位になります。副交感神経は体を休める働きを担いますが、同時にわずかな刺激も敏感にキャッチしやすい状態です。その結果、日中は軽く感じられていた歯の違和感や痛みが、夜になると急に強く感じられることがあります。

入浴・飲酒による全身の血行促進

お風呂で体を温めたり、晩酌でお酒を飲んだりすると、体全体の血流が良くなり血管が広がります。血管が膨らむとそのまわりを通る神経が圧迫され、痛みを感じやすくなります。

入浴や飲酒は睡眠前のリラックス手段として取り入れる人も多いですが、虫歯の痛みを誘発し、患者さまの眠りを妨げる要因のひとつにもなります。

就寝時の姿勢

横になると、重力の影響で頭部に流れる血液量が増え、血管が膨張しやすくなります。特に、就寝時に横たわったときはリラックスしていることもあり、歯ぐきや歯の周辺の血流がさらに高まって、神経への圧迫が強くなりやすいです。

ソファで横になるなど、体勢を変えるだけでも同様の変化が起こります。

虫歯が痛くて眠れないときの対処法

痛み止めを服用する様子

夜間に強く感じる虫歯の痛みを和らげる方法は、以下のとおりです。

痛む歯を冷やして炎症を抑える

痛みが強いときは、氷のうや保冷剤などで冷やしましょう。冷却により血管が収縮し、歯ぐき周辺の神経への圧迫をやわらげます。

直接口の中に氷を入れると知覚過敏でしみるリスクがあるので避けましょう。そのため、氷をガーゼやタオルで包んで、様子を見ながら頬を数分ずつ冷やしてください。

食べかすを取り除き丁寧に清掃する

就寝前に食べかすが虫歯の穴に残ると、細菌が増殖して痛みが悪化します。柔らかめの歯ブラシを使い、患部を傷つけないよう優しくブラッシングしましょう。歯ブラシを優しく当てるだけでも痛むときは、人肌程度に温めたぬるま湯でゆすぐだけでも効果的です。

食べかすが虫歯部分に残っていると、痛みが出やすいだけではなく虫歯が進行していく原因にもなります。そのため、清潔を保つことが、長引く痛みを防ぐ第一歩となります。

体のツボを押して痛みを分散する

歯の痛みには、手の甲にある合谷(ごうこく)というツボ刺激が効果的です。親指と人差し指の骨が交差する位置から人差し指側に少しずらした場所を、反対側の親指と人差し指で押し込みます。

心地良いと感じるくらいの強さで10秒押し、3秒休むのを数回繰り返すと、痛みが分散されやすくなります。痛みを分散させるツボは合谷だけではなく、体のさまざまなところにありますので、患者さまが押しやすく一番心地良いと感じる箇所を探してみてください。

痛み止めで一時的に痛みを緩和する

受診中の歯科クリニックで処方された痛み止めがあれば、医師の指示通りに服用してください。処方がない場合は、ドラッグストアなどで売っている痛み止めも利用可能です。

ただし、痛み止めはあくまでその場しのぎの対処方法となります。一時的に痛みが落ち着いたとしても、必ず後日改めて歯科クリニックへ相談して、治療してもらいましょう。

救急外来や休日診療で応急処置を受ける

どうしても我慢できないような強い痛みが続く場合は、夜間の救急外来や休日対応の歯科診療を活用しましょう。対応してもらえる場所は、住んでいる地域の市町村のホームページなどで診療時間を確認してください。応急的な痛み止め処置や簡単な処置を受けられます。

ただし、夜間の救急外来や休日診療などでは、その場の痛みを落ち着かせる対応しか実施できないこともあります。そのため、翌日以降に必ず歯科クリニックを受診しましょう。

虫歯以外で歯が痛くなる原因

知覚過敏で歯みがきが痛く感じる女性

虫歯以外で歯が痛む主な原因は、以下のとおりです。

知覚過敏による痛み

歯ぐきの後退やエナメル質の摩耗で象牙質が露出すると、冷たい飲食物や歯ブラシの刺激で鋭い痛みが走ります。この痛みは一瞬で治まる場合もありますが、繰り返すと「また痛むのではないか」といった不安感からブラッシングや食事が怖くなる可能性があります。

歯周病による歯ぐきの炎症

歯周病は、歯ぐきが細菌感染で炎症を起こす病気です。進行すると、歯のぐらつきや出血、排膿などの症状が現れます。歯ぐきが腫れると、咀嚼時や歯磨き時にズキズキとした痛みを感じることが多く、進行すると抜歯が必要になるケースもあります。

智歯周囲炎(親知らず周辺の炎症)

親知らずが半分だけ出ている場合、その周囲に細菌がたまりやすくなり、智歯周囲炎を引き起こすことがあります。歯ぐきが赤く腫れ口が開けにくくなるほか、触れるだけでも激しい痛みが起こることがあり、放置すると顔面まで腫れるケースもあります。

特に、横向きに生えている親知らずは炎症しやすいため、痛みが頻繁に起きるケースでは抜歯も視野に入れると良いでしょう。

歯根膜炎による鋭い痛み

歯と歯ぐきをつなぐ歯根膜が細菌感染や外傷で炎症を起こすと、咀嚼や歯ぎしりのわずかな圧力でも強い痛みが生じます。歯の動揺や歯根周辺の痛みが特徴です。放置すると炎症が悪化し、顎の骨にまで影響を及ぼす恐れがあります。

歯根破折による痛み

硬いものを噛んだり外傷を受けたりして歯の根がひび割れることを、歯根破折と言います。破折部から細菌が侵入し、歯ぐきや骨に炎症を引き起こして慢性的な痛みや違和感が続くのが特徴です。

歯根破折した箇所は治療が難しいケースもあり、そのような場合には抜歯してインプラントやブリッジを検討します。

歯髄炎による激しい痛み

軽度の歯髄炎ではしみる感覚や軽い痛みなどの症状しか現れませんが、深い虫歯や外傷で歯の神経(歯髄)が強い炎症を起こすと、休めないほどの激しい痛みが持続します。特に、夜間に痛みが増す傾向があり、放置すると神経が壊死する恐れがあるため早めの治療が必要です。

神経が壊死すると痛みは鎮まるものの、歯髄や歯の内側に細菌が残っている状態のため、必ず歯科医師に診てもらいましょう。

口内炎の局所痛

口内の粘膜がウイルスや細菌、ストレス、アレルギーなどでただれると、赤い斑点や潰瘍ができてピリピリした痛みを感じます。食事や会話のたびに刺激を受け、痛みが歯痛と間違われることもありますが、通常は数日から数週間で自然回復します。

口内炎は栄養バランスのとれた食事の摂取と、規則正しい生活を心がけると早期に良くなるでしょう。

咀嚼筋の痛み

食事や歯ぎしりで顎の筋肉(咀嚼筋)に過度な負荷がかかると、筋肉痛のような鈍い痛みやこわばりが起きやすいです。咀嚼筋の痛みは、頭痛や肩こりにつながることがあります。

また、開口障害や耳の周辺の痛みとして現れることもあり、ストレッチやマウスピースで負担軽減を図ります。

歯ぎしり・食いしばりによる圧迫痛

夜間や緊張時に無意識で歯をこすり合わせたり強く噛みしめたりすると、歯や歯ぐき、顎関節に負担がかかり、朝起きたときに歯痛や頭痛を感じることがあります。マウスピースやストレスケアで対処しましょう。

噛み合わせの不具合

詰め物や被せ物の高さが合わない、歯並びのズレがあると、噛むときに特定の歯に過剰な力がかかり、痛みが出やすいです。放置すると顎関節症や歯根破折を招くおそれがあるため、噛み合わせ調整や矯正で噛み合わせのバランスを整えます。

上顎洞炎が波及する歯痛

副鼻腔の一つである上顎洞が風邪や副鼻腔炎で炎症を起こすと、上顎の奥歯に鈍い圧迫痛が走ることがあります。耳鼻科で治療すると歯痛も改善するでしょう。

歯・口以外の痛み

うつ病や不安症、統合失調症などの精神疾患がある場合や、強いストレスが加わった場合、ストレスが慢性的に続いた場合などに、歯痛が発生するケースもあります。歯や口には実際には問題はないにも関わらず、歯の痛みとして感じられるのです。

また、悪性リンパ腫などの病気が原因で、歯痛が生じる場合もあります。動脈解離や心膜炎などの心臓病や、肺がんなどの胸部疾患の関連痛として、歯や口元が痛いと感じるケースもあります。

まとめ

虫歯の治療に歯科医院を訪れた女性

夜間は副交感神経の優位化や入浴・飲酒による血管拡張、横になる姿勢によって歯ぐき周辺の神経が圧迫され、虫歯の痛みを強く感じやすくなります。自宅では氷のうや氷を包んだガーゼでの冷却や、合谷などのツボ押し、痛み止めの服用といった応急対処を行ってください。

激しい痛みが続き、我慢できない場合は夜間救急や休日診療を利用し、翌日以降に必ず歯科クリニックで根本的な原因である虫歯の治療を受けましょう。また、知覚過敏や歯周病、智歯周囲炎、歯根破折、歯髄炎など虫歯以外の原因にも注意が必要です。

虫歯の痛みでお悩みの方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。

ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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