どのような検査をするの?
口腔機能低下症の検査は、どのようなことを行うのでしょうか。
ここからは、口腔機能低下症の検査について、ご紹介します。
口腔機能低下症の検査は7項目あり其のうち3項目以上に該当すれば、口腔機能低下症と診断できます。
つきまして当院では、1・4・5・7の検査で、診断します。
- ① 口腔衛生状態の検査
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舌の上の汚れを見て、口の中がきれいかどうかを判断します。
口の中が汚れていると、当然舌も汚れます。舌の汚れは口臭の原因になり、舌の上の汚れが厚くなると温度や味が感じにくくなります。汚れた状態が続くと、飲食でむせたときに口の中の菌が気管に入り、下手をすると肺まで菌が及び、誤嚥性肺炎になる可能性があります。
- ② 口腔乾燥の検査
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口の中がどれだけ乾いているか、どれだけ潤っているか、機械を用いて判断します。ガーゼを噛んでもらい、ガーゼにどれだけ唾液を含ませることができるかで判断することも可能です。口の中が乾燥していると、食べ物が飲み込みづらかったり乾燥で舌がヒリヒリしたりします。また、口の中に汚れがつきやすくなり、虫歯や歯周病になるリスクも高くなります。
- ③ 咬合力の検査
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咬合力とは、噛む力のことです。噛む力の検査は、機械で数値化して判断する方法と、自分の歯が何本あるかで判断する方法があります。
噛む力が弱い場合、硬いものが噛めておらず、栄養が偏っている可能性があります。そのままにしておくと、少し固いものでも噛めなくなってしまうでしょう。その結果、さらに栄養が偏り、筋肉が痩せ細り、最悪の場合は寝たきりになります。
- ④ 舌口唇運動機能の検査
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舌口唇運動機能の検査では、舌と唇がうまく動かせているかを確認します。
「パ」「タ」「カ」を連続でできるだけ早く、5秒間言い続けていただくことで、唇、舌の先、舌の奥がどれだけ機能しているかが分かります。舌と唇の機能が低下していると、食べこぼしや飲みこぼしが多くなったり、滑舌が悪くなったりします。また、食べ物や飲み物を喉まで送り込む力がなくなるため、むせやすくなり、誤嚥性肺炎になるリスクが高まります。最悪の場合、窒息する可能性もあります。
- ⑤ 舌圧検査
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舌圧とは、舌の力のことです。
舌圧検査では、小さい風船のように膨らんだ装置を舌と上顎で挟み、押しつぶします。舌は、物を噛んで飲み込む一連の動作に全て関与しているため、舌の力が弱いと口の中に食べ物が残りやすくなり、一気に物を食道に送れなくなります。また、むせやすくなり誤嚥性肺炎のリスクが高くなります。
- ⑥ 咀嚼機能検査
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咀嚼機能とは、物を細かくしたりすりつぶしたりする能力のことです。
咀嚼機能検査では、グミを噛んで咀嚼機能を測定します。
咀嚼機能が低下すると、上手に物を飲み込めなくなったり、飲み込んでも食べ物が口に残ったり、食事に時間がかかったりします。その結果、食欲の低下や食事摂取量の低下につながります。また、物を細かく噛むことができないので、消化不良を起こしたり胃腸の調子が悪くなります。
- ⑦ 嚥下機能検査
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嚥下機能とは、飲み込む能力のことです。
嚥下機能検査には、患者様自身に質問表を記入していただく方法と、検査する人が患者様に質問して嚥下機能を検査する方法があります。当院では、患者様に質問して嚥下機能を検査する方法を行なっています。
飲み込む力が低下すると食事が満足に取れなくなるため、栄養が十分に取れません。全身の筋肉がやせ細り、体重が減少し、最悪の場合は寝たきりになります。また、むせやすくなるため、誤嚥性肺炎になるリスクや窒息する可能性もあります。
上記7つの検査で異常があった場合でも、予防法や改善法はあります。気になられた方は、ぜひ当院にお越しください。
口腔機能低下症の予防
口腔機能低下症の進行を予防するために、当院おすすめの『ご自宅で出来る簡単トレーニング』を3つ紹介していきます。
- ① 耳下腺マッサージ
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お口の乾燥、ストレスや緊張が原因で、唾液に粘つきを感じる方に効果的です。
- ② 頭部挙上訓練
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食事する時間が長くなった、食べ物や飲み物が飲み込みにくくなったと感じる方に効果的です。
- ③ あいうべ体操
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食べ物が口に残るようになった、むせやすくなったと感じる方に効果的です。
口腔機能低下症は
どんな治療方法があるの?
口腔機能低下症は、さまざまな原因が影響する病気です。
光輪歯科では、患者様一人、ひとりにあった治療法をご提供いたします。
歯磨きをしづらい箇所がある方には、該当箇所をお調べして、歯磨き指導を行います。口が閉じにくい方には、ブローイングやボタンプルと呼ばれる、口を閉じる筋肉を鍛える訓練を行う場合もあります。
入れ歯を新しくお作りすることも可能です。
『もしかして口腔機能低下症かも』と不安に思われた方は、光輪歯科にご相談下さい。一度、検査を受けてみてはいかがでしょうか。
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