歯周病予防に効果のある食べ物は?口内の環境を悪化させる食べ物も
こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。
「歯周病を予防するために、食べると良い食べ物はあるのか」「逆に、口の中の環境を悪くする食べ物はあるのか」などの疑問を持つ方は多いでしょう。
この記事では、歯周病の予防に役立つ食品と、口内環境に悪影響を与える可能性のある食品について詳しく解説します。毎日の食事に少し気を配るだけで、歯周病のリスクを減らし、健康な歯と歯ぐきを維持することが可能になります。
この記事を参考に、今日からの食生活を見直して、歯周病予防にお役立てください。
歯周病とは

歯周病は、不十分な歯磨きで口腔内にプラークが蓄積すると、その中で歯周病菌が増殖し、歯ぐきが赤く腫れたり、歯磨きの際に出血したりといった症状が現れます。さらに放置すると炎症が歯を支える骨へと及び、やがて歯のぐらつきや喪失につながる可能性があります。
つまり、毎日のブラッシングが不十分なことにより発症する生活習慣病の一面と、歯周病菌によって引き起こされる感染症としての性質を併せ持つ、複合的な疾患といえます。
さらに、近年では歯周病が全身の健康にも深く関わっていることが明らかになっています。例えば、歯周病菌が血流を通じて全身に巡ることで、糖尿病の悪化や心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高める可能性があり、妊婦さんの場合には早産や低体重児出産のリスクも指摘されています。
歯周病は単に歯ぐきが炎症を起こす口の中の病気ではなく、全身の健康寿命にも影響を与える可能性があるため、予防と早期治療が非常に重要です。
歯周病予防に効果のある食べ物

歯周病を予防するには、毎日の食事の選び方が重要です。
ただし、特定の食べ物だけを摂ればよいというわけではありません。ビタミン・ミネラル・たんぱく質・炭水化物・脂質など、5大栄養素をバランスよく摂取することが大切です。歯ぐきの健康を保つために特に意識して摂りたい栄養素と食品を紹介します。
唾液の分泌を促す食べ物
唾液には、口の中の細菌を流す自浄作用、食べ物の消化を助ける作用、初期の虫歯を修復する再石灰化作用、そして細菌の増殖を抑える抗菌作用など、様々な働きがあります。
唾液の分泌を促すためには、ごぼう、にんじん、レタスなどの根菜類や葉物野菜、リンゴなどの食物繊維が豊富な野菜や果物をよく噛んで食べることが大切です。さらに、梅干しやレモンのように酸味のある食べ物も唾液の分泌を促す効果があります。
また、意識的に硬めの食材を取り入れることで、自然と咀嚼回数が増え、唾液の分泌が促されます。
ただし、硬すぎるものは、歯の破損につながることもあるため、無理のない範囲で取り入れましょう。
歯ぐきの炎症を抑える食べ物
歯ぐきの炎症は、歯周病の進行を早める原因となります。抗炎症作用のある食品を積極的に摂るように心がけましょう。例えば、生姜には抗炎症作用があり、歯ぐきの炎症を抑える効果が期待できます。料理に取り入れたり、生姜湯として飲んだりするのも良いでしょう。
また、ネギ、ニラ、ニンニクなどの香味野菜に含まれる成分には、炎症物質の産生を抑える効果があるといわれています。さらに、アーモンドやクルミなどのナッツ類には、抗酸化作用や抗炎症作用のある栄養素が含まれています。
ただし、硬いものが多いため、よく噛んで食べるようにしましょう。
歯周組織の健康を維持する栄養素を含む物
健康な歯ぐきや歯を支える骨を維持するためには、以下のような栄養素が欠かせません。
ビタミンC
コラーゲンの生成を助け、歯ぐきの健康を保つために重要です。柑橘類、イチゴ、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。
ビタミンD
カルシウムの吸収を助け、骨を丈夫にする働きがあります。魚介類、きのこ類などに含まれていますが、日光を浴びることも体内でビタミンDを生成するために大切です。
カルシウム・マグネシウム
歯周病で歯を支える骨が溶けるのを防ぐには、骨の代謝に関わるカルシウムやマグネシウムが大切です。これらのミネラルが不足すると、歯槽骨の健康に影響を及ぼす可能性があります。乳製品、小魚、緑黄色野菜などに多く含まれています。
タンパク質
タンパク質は、歯ぐきや口腔内の粘膜を構成する材料です。不足すると、歯ぐきの修復能力が低下するため、歯周病の進行を促進するリスクがあります。肉、魚、大豆製品、卵などに豊富に含まれています。
腸内環境を整える食べ物
腸内環境が悪化すると、全身の免疫力が低下し、その影響は口腔内にも及ぶと考えられています。腸内には善玉菌と悪玉菌が存在しますが、善玉菌が優位な状態を保つことで、免疫細胞が活性化され、歯周病菌に対する抵抗力が高まる可能性があります。
ヨーグルト、納豆、味噌、キムチなどの発酵食品や食物繊維を積極的に摂取し、腸内環境を整えることは、全身の健康だけでなく、歯周病予防にも繋がる重要な習慣となります。
口内の環境を悪化させる可能性のある食べ物

どれほど丁寧に歯を磨いていても、口内環境を悪化させるような食生活をしていれば、歯周病のリスクは高まります。以下のような食べ物は、口内環境を悪化させ、歯周病のリスクを高める可能性があります。
糖分の多い食べ物
歯周病菌は糖分をエサにして繁殖します。特に砂糖が多く含まれるお菓子や清涼飲料水、菓子パンなどは、口の中に糖分を長くとどめます。また、糖分は虫歯の原因にもなりますので、頻繁な摂取や、時間を決めずダラダラ食べる習慣は避けたほうが良いでしょう。
粘着性の高い食べ物
キャラメルやグミ、パンケーキなどの柔らかくて粘り気のある食品は、歯にくっつきやすく、ブラッシングで完全に取り除くのが難しいです。その結果、プラークが蓄積し、歯周病や虫歯の原因となります。
酸性の強い食べ物
レモンや酢の物、炭酸飲料などの酸性食品は、口腔内のpHバランスを崩し、歯や歯ぐきを弱くするリスクがあります。特に、就寝前に酸性の飲食物を摂ると、唾液の分泌が減る時間帯にダメージを受けやすくなるため注意しましょう。
歯周病を予防するために食事以外で心がけること

予防のために重要なのは、食生活だけにとどまりません。日々の習慣や歯科医院でのケアも欠かせません。
正しいブラッシングと定期的なメンテナンス
歯周病予防の基本は、プラークを確実に取り除くことです。そのためには、自分に合った歯ブラシやフロス、歯間ブラシを活用し、正しいブラッシング方法を習得することが重要です。
さらに、数ヶ月に一度は歯科医院でのクリーニング(PMTC)を受けることで、ご自身では落としきれない汚れや歯石を除去し、歯ぐきを健康に保てます。
生活習慣の改善
喫煙は、歯周病を悪化させる最大の原因の一つであり、非喫煙者に比べて歯周病のリスクが数倍も高まると言われています。タバコに含まれる有害物質は、歯ぐきの血行を悪くし、免疫力を低下させるため、歯周病の進行を著しく早めます。
歯周病予防のためには、禁煙が非常に重要です。
また、過度なストレスは、免疫力の低下を招き、歯周病の進行を早める可能性があります。日頃から適度な休息や趣味の時間を持つなど、自分に合った方法でストレスを解消することが大切です。
まとめ

歯周病は生活習慣病と感染症の複合的な病気であり、予防には歯磨きだけでなく、食生活や生活習慣の見直しが欠かせません。ビタミンやミネラル、たんぱく質をしっかり摂取し、糖分や粘着性のある食品は控えることが、歯ぐきの健康を守るうえで重要です。
さらに、正しいブラッシングと定期的な歯科受診を組み合わせることで、歯周病のリスクを大きく減らせます。
光輪歯科では、ブルーラジカル治療や歯周内科治療・レーザー治療など、患者様の状態に合わせた最適な治療を提供しています。健康な歯と歯ぐきを守るために、今日からできることを少しずつ始めていきましょう。
歯周病予防を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。
当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
- お問い合わせはお電話もしくは
お問い合わせフォームから! -
9:00~18:00 ※休診日:日曜・祝日
前の記事 : 虫歯になりやすいのはどんな人?特徴と予防法
次の記事 : 歯科医院で行うPMTCとは?流れや理解しておくべき注意点も
カテゴリー
最新の記事

審美治療
-
セレックシステム
歯の型を採ることなく最短1日でセラミックの白い歯が手に入る最先端のシステムです。

-
ホワイトニング
加齢や遺伝、食生活などによって変色した歯を漂白剤で脱色して白くする方法です。

-
矯正治療
お子さま〜成人まで各年代に合った矯正治療の装置をご用意しております。

メニュー

審美治療
-
セレックシステム
歯の型を採ることなく最短1日でセラミックの白い歯が手に入るシステムです。

-
医療ホワイトニング
加齢や遺伝、食生活などによって変色した歯を漂白剤で脱色して白くする方法です。

-
矯正治療
お子さま~成人まで各年代に合った矯正治療の装置をご用意しております。

-
インプラント
人工の歯根を植え顎骨と固定して、それを土台に人工の歯を装着する方法です。

メニュー
治療について
- » 治療の流れ
- » 虫歯治療
- » 歯周病治療
- » 入れ歯治療
- » 口腔外科治療
- » 小児歯科
- » レーザー
- » ブルーラジカル治療
- » 医療ホワイトニング
- » 予防歯科
- » 矯正治療
- » 審美歯科
- » インプラント
- » セレックシステム
- » 口腔機能低下症
(食べにくい・飲み込みにくい) - » 口腔機能低下症の検査
- » 特殊外来(ドライマウス・口臭)
- » スポーツ歯科
- » 訪問歯科診療
- » 妊産婦健診
- » よくある質問
- » 症例集
- » 医療費控除について


















