コラム

2025/01/23

歯科衛生士になるには?なるまでにかかる費用と期間、資格について

歯ブラシを持つ歯科衛生士

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

「歯科衛生士の資格はどうすれば取れるの?」「歯科衛生士になるには何年かかるの?」など、疑問をお持ちの方もいるでしょう。歯科衛生士の仕事に興味はあるものの、どのようなステップを踏めばよいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、歯科衛生士の資格取得までの過程や役立つ資格についても詳しく解説します。歯科衛生士を目指す方は、ぜひ参考にしてみてください。

歯科衛生士になる方法

診察する歯科衛生士

歯科衛生士になるためには、歯科衛生士国家試験に合格する必要があります。高校卒業後に、国が定めた教育機関(専門学校・短期大学・大学)に通い、資格取得に必要なカリキュラムを修了し、卒業することで国家試験受験資格が得られます。

国が定めた教育機関では、学科や実技のほかに、歯科医院での実習もカリキュラムに含まれ、独学で国家試験の受験資格は得られません。国家試験合格後に、指定機関で申請を行うと、免許書が交付され歯科衛生士として勤務できます。

歯科衛生士になるまでにかかる費用と期間

歯科衛生士になるまでにかかる費用と期間のイメージ

以前は2年で取得できましたが、2010年以降は最低三年制となりました。ここでは、専門学校と大学で、歯科衛生士の資格を取得する際に必要な費用の目安と取得までにかかる期間について詳しく解説します。

専門学校の場合

専門学校に通って歯科衛生士になる場合の学費の目安は、300~400万円程度です。入学金の目安が10~20万円、1年間の授業料が60~70万円必要です。そのほかに、教科書代やテキスト代、諸経費などを追加すると合計で300~400万円になります。

専門学校は、大学と比較すると通学期間が短く学費が安い傾向にあります。また、通常の専門学校では、夜間部のほうが費用は安くなるケースが多いです。学校によっては夜間部があるので、自分の通いたい専門学校や大学に夜間部があるのかどうかも調べてみましょう。

大学の場合

大学で歯科衛生士の資格を取得するためには、学費が500~600万円かかるといわれています。大学の入学金の目安が10~30万円程度、毎年の授業料が100万円程度必要です。

学年ごとに教科書代やテキスト代が必要で、その他の経費も含めると、500~600万円が学費の目安になります。

資格取得に必要な期間

専門学校も短大、大学も歯科衛生になるために3年間以上通学して講義や実習を受ける点は変わりません。大学で学ぶメリットとしては、ほかの学部生が受講する共通の教養科目も選択できるため、歯科系以外の分野も幅広く学べる点が挙げられます。

専門学校では、歯科衛生士に必要な専門知識を効率的に学ぶことが可能です。歯科衛生士を目指したいという明確な目標がある方にとっては、無駄なく最短ルートで歯科衛生士になれるのがメリットです。

歯科衛生士として働く際に役立つ資格

歯科衛生士の資格の勉強をする人

キャリアアップやスキルアップを目指す場合は、歯科衛生士として新たな資格を取得するとよいでしょう。ここでは、歯科衛生士に役立つ資格や仕事の幅を広げられる資格についてまとめます。

日本小児歯科学会:認定歯科衛生士

小児歯科における、口腔ケア方法や自分で歯を守る大切さを指導する能力などを育てることを目的とした資格制度です。

資格認定には、1年以上日本小児歯科学会の会員として在籍し、5年以上の小児歯科学の研修や臨床の経験が必要です。また、定期的に学会に参加して、認定歯科衛生士の申請時に研修30単位以上取得していることも条件です。

日本臨床歯周病学会:認定歯科衛生士

日本の成人の多くが罹患している歯周病に効率的に対応し、国民の健康管理に貢献できる歯科衛生士の認定制度です。資格を取得するためには、経験年数をはじめ多くの取得条件を満たす必要があるため難易度が高いといえますが、現役の歯科衛生士から人気のある資格です。

試験内容は、書類審査とケースプレゼンテーションとなっていて、ケースプレゼンテーションでは10分間の発表と5分間の口頭試問を行います。

日本口腔インプラント学会:インプラント専門歯科衛生士

インプラントの専門的な知識と技術を持つ歯科衛生士を認定する資格です。資格取得には、インプラント専門歯科衛生士教育講座を2回以上受講していることなど、様々な条件があります。

取得の難易度も高く、保有していると周囲から信頼を得られる資格の一つです。

成人矯正歯科学会:認定矯正歯科衛生士

矯正歯科における専門知識と技術を持つ歯科衛生士を認定する資格です。1級と2級に分かれていて、矯正歯科で働く方のキャリアアップに役立つ資格です。

2級は書類審査で取得できますが、1級の取得には学会発表や口頭試問などの面接審査が行われます。

日本顎咬合学会:認定歯科衛生士

顎咬合学会が認定する歯科補綴・嚙み合わせ・咀嚼機能の知識や技術を獲得できる資格制度です。噛み合わせだけでなく、咬合による咬耗や悪習癖の知識・スキルをアップできます。

被せ物や虫歯治療の割合が多い補綴メインの歯科医院で勤務している歯科衛生士が取得することが多いです。

ホワイトニングコーディネーター

歯を白く保つために必要とされる知識や技術の習得を認定する資格です。受験するためには、歯科衛生士の資格を取得した上で日本歯科審美学会の会員になり、認定講習会を受講した後で認定試験に合格しなければなりません。

日本糖尿病療養指導士

患者様の生活習慣について的確にアドバイスできる資格です。取得条件は資格を取得する場所によって異なり、地域によっては実務経験が必要な場合があります。

日本糖尿病療養指導士の資格取得を目指している場合は、その地域の公式情報を確認しておきましょう。

認知症サポーター

厚生労働省が認定しているため、人気のある資格です。認知症について正しい知識を持ち、認知症患者やその家族に対してできる範囲でサポートし、認知症高齢者などに優しい地域づくりを目指します。

養成講座は、地域や職域団体等で、住民講座、ミニ学習会として開催しており誰でも受講できるので、ぜひ資格取得を目指しましょう。歯科医院には、認知症の患者様も来院されるので、認知症についての知識を持っていると実務に活かせることがあります。

歯科衛生士になるメリット・デメリット

歯科衛生士になるメリット・デメリットイメージ

歯科衛生士として働こうと考えている場合、歯科衛生士になるメリットやデメリットが気になるのではないでしょうか。以下では、歯科衛生士になるメリットとデメリットについて詳しく解説します。

歯科衛生士になるメリット

歯科衛生士になるメリットは、以下のとおりです。

収入が安定している

厚生労働省の調査によると、2023年に卒業した歯科衛生士の初任給は約24万7,400円です。2021年の23万6,504円から1万円以上上昇し、9年前の21万8,946円に比べると3万円近く上昇しています。

歯科衛生士の求人倍率は23倍で、就職率は100%です。また、離職しても、再就職時には歯科衛生士会が提供する無料の「カムバックセミナー」を受けられます。最新の技術研修があるため、安心して再就職できます。

歯科業界は不況に左右されにくく、近年は予防歯科が注目されていることもあり安定した収入が得られるのも歯科衛生士ならでは魅力です。

参照元:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査

全国どこでも働ける

歯科衛生士の資格を保有していると、全国どこでも働けます。2023年現在、歯科診療所の数はコンビニよりも多いとされています。結婚などで転居が必要になっても、歯科衛生士の資格を保有していれば転職先も見つけやすいです。

プライベートも充実できる

予約制で診察している歯科医院が多く、残業が発生することが少ないです。急患が入る可能性はありますが、夜遅くまで長引くようなことはほとんどありません。

また、日曜日や祝日を休診日としている歯科医院が多いので、旅行などの予定も立てやすいでしょう。プライベートが充実できるのも魅力です。

キャリアアップを目指せる

矯正歯科や審美歯科など、専門分野の資格を取得することでキャリアアップが目指せます。様々な分野の資格があるため、興味がある分野の知識を学び続けられるのです。

歯科衛生士になるデメリット

歯科衛生士には数多くのメリットがある一方、わずかながらデメリットもあります。ここでは、歯科衛生士になるデメリットをご紹介します。

ストレスを抱える可能性がある

一般企業に比べると少人数で仕事を行うことが多いため、歯科医院内での人間関係が非常に重要です。歯科衛生士の勤務実態調査報告書によると、常勤歯科衛生士の転職理由は経営者との人間関係が31.5%と最も高いです。

診察や処置をスムーズに進めるためにはチームワークが欠かせません。歯科医師・歯科衛生士・歯科助手・受付などのスタッフが信頼関係を築き、協力し合うことで患者様により良いサービスを提供できるでしょう。

参照元:令和2年3月 公益財団法人 日本歯科衛生士会「歯科衛生士の勤務実態調査報告書

資格取得に費用がかかる

歯科衛生士に限らず、国家資格を取得するためには高額な費用が必要になります。歯科衛生士になるためには、文部科学大臣や都道府県知事が指定する養成機関に通学し、専門的な知識や技術を習得した後に国家試験を受験して合格しなければなりません。

専門学校の場合は300〜400万円、大学の場合500〜600万円程度と、高額な学費が必要な点はデメリットといえます。

まとめ

2人の歯科衛生士

歯科衛生士は、口腔内の健康づくりを通じて社会に貢献できるやりがいのある仕事です。歯科衛生士になるには国家資格を取得する必要があり、国の定めた教育機関を卒業しなければなりません。

最低でも3年以上の通学が必要なため、費用も大学で500~600万円、専門学校で300~400万円程度必要になります。一度資格を取得すると生涯にわたって使用できるため、結婚や出産などでライフスタイルに変化が生じても再就職しやすいメリットがあります。

また、歯科医院には矯正歯科や小児歯科、審美歯科など様々な分野があります。専門性の高い資格を取得すれば、幅広い業務に携わるチャンスが増え、キャリアアップや昇給を目指せます。

歯科衛生士として働きたいとお考えの方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご連絡ください。

当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。

ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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