2025/03/20
歯科衛生士と歯科助手の違いは何?比較しながら解説!

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。
歯科衛生士と歯科助手は、歯科医院の診療をサポートする役割を持つ重要な職種です。混同されるケースも少なくありませんが、異なる職業であることをご存じでしょうか。
今回は、歯科衛生士と歯科助手の違いを、比較しながら解説します。
歯科衛生士と歯科助手の違い
歯科衛生士と歯科助手は、歯科医院に欠かせない存在です。それぞれに異なる役割があるので、
まずは歯科衛生士と歯科助手の違いからみていきましょう。
資格の有無
歯科衛生士と歯科助手の大きな違いは、資格の有無です。
歯科衛生士は国家資格のひとつで、歯科衛生士法に基づいて厚生労働省の指定する学校を卒業して国家試験に合格する必要があります。
歯科助手になるための必須資格はなく、未経験から始めることができます。民間のスクールなどが作った資格制度もありますが、公的資格はありません。
修業年数
歯科衛生士の修業年数は最低3年です。歯科衛生士は、資格取得のために学校や養成所へ通わなければなりません。歯科衛生士として必要な知識や技術を習得し、必要な単位を取得して卒業しますが、養成所での修業年数は最低でも3年以上です。
一方で、歯科助手の修業年数は定められておらず、未経験から始めることができます。歯科医院ごとに試用期間が設けられていることはあります。
医療行為の可否
歯科衛生士は、患者さまの口腔内に触れる医療行為を行うことができますが、歯科助手は医療行為をすることはできません。歯科衛生士は資格があるため、歯石や歯垢の除去、ホワイトニング処置など、医療器具を使用した医療行為が可能です。
一方で、歯科助手は口腔内で医療器具を使用することが法的に禁じられており、診療のサポートが主な仕事内容になります。
歯科衛生士の仕事内容
歯科衛生士は国家資格を取得しているため、歯科医療業務を行うことができる専門職です。歯科衛生士が行う主な仕事内容は、歯科診療の補助・歯科予防処置・歯科保健指導に分けられます。
歯科診療の補助
歯科診療の補助は、歯科医師の指示のもとで治療や手術の補助を行うことです。具体的には、以下のようなことを行います。
歯のクリーニング
歯石や歯垢を専用器具で除去し、歯を綺麗にするクリーニングを行います。歯科予防処置のひとつでもありますが、歯垢や歯石を除去することは歯周病の改善にもつながります。
歯のクリーニングをすれば、表面の黄ばみも軽減されます。多くの歯科医院では、歯科医師の監督のもと歯科衛生士が歯のクリーニングを行い、最終的に歯科医師が口腔内を確認します。
ホワイトニング
歯の色を白くするためのホワイトニングには、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングがあります。歯科医院で薬剤を塗布して光を照射するホワイトニング方法をオフィスホワイトニングと呼びますが、歯科医師の指導・監督のもと歯科衛生士が担当することもあります。
仮歯の作成・装着・調整
虫歯治療で削った歯には詰め物や被せ物を行いますが、人工歯が完成するまでの期間は仮歯を装着します。仮歯の作成・装着・調整を、歯科衛生士が行うこともあります。
仮歯は、歯科用のレジンで歯の形に合わせて作成され、削った歯の上に被せて調整します。
表面麻酔の塗布
抜歯など痛みを伴う手術を行う場合、麻酔を使用します。麻酔は治療箇所に注射しますが、注射の痛みを軽減するために表面麻酔を歯茎へ塗布することがあります。表面麻酔の塗布は、歯科医師の指示のもとであれば歯科衛生士が行える補助業務です。
ただし、注射の麻酔は歯科医師にしか行うことができません。
治療器具の受け渡し
歯科医師が患者さまの治療や手術を行う際には、治療器具の受け渡しが必要になることがあります。治療器具の受け渡しも、歯科衛生士が行える業務のひとつです。
抜歯や切開などの治療行為は歯科医師しか行うことができませんが、治療器具の受け渡しも大切な業務になります。
歯科予防処置
歯科医院では、虫歯や歯周病の治療だけではなく歯科予防処置も行っています。近年では歯科予防処置の重要性が注目されており、定期的に通院する方も増えてきました。
歯科予防処置で歯科衛生士が行える業務は、主に2種類あります。
歯石や歯垢の除去
歯磨きを日頃丁寧に行っていても、ブラシの届かない部分に歯垢が残ってしまいます。歯垢が石灰化すると歯石になり、歯ブラシでは除去できなくなります。
歯磨きでは取り除ききれない歯石や歯垢を除去する作業は、歯科衛生士の仕事です。歯石や歯垢は虫歯や歯周病の原因になるため、除去することで予防につながります。
フッ素の塗布
フッ素を塗布すれば、虫歯予防につながります。フッ素の塗布は予防歯科の一種であり、歯科衛生士が行える業務のひとつです。
フッ素を塗布することで虫歯を引き起こす細菌の働きが弱まり、歯の表面のエナメル質を強くできます。市販の歯磨きにもフッ素が配合されているものがありますが、歯科医院で行われるフッ素の塗布は、より高い虫歯予防効果が期待できます。
歯科保健指導
歯科保健指導は、歯の健康を守るために患者さまが日常生活でできるセルフケアをアドバイス・指導することを指します。具体的には、正しい歯磨きの方法や、生活習慣のアドバイスなどが挙げられます。
歯科医院で患者さまに対して行うだけではなく、学校や老人ホームなどで活動することもあります。
歯科助手の仕事内容
歯科助手は、歯科医師や歯科衛生士をサポートする役割を担う職種です。主な歯科助手の仕事内容としては、受付・診療介助・備品管理・事務業務が挙げられます。
受付
患者さまが来院した際に、窓口にて診察券や保険証を確認して受付をする業務は、歯科助手の仕事内容のひとつです。電話対応や予約の受付・変更、会計なども受付業務に該当することが多いです。
患者さまに問診表を書いてもらった際には、具体的に聞き取りを行って問診表に必要事項を追記することもあるでしょう。
診療介助
診療介助の業務では、医療行為に該当しない範囲内で歯科医師や歯科衛生士のサポートを行います。具体的な業務内容は、以下のとおりです。
・診療に使う器具の準備
・型取りで使用する材料の準備
・口腔内を診るためのライトの調整
・バキュームの調整
・レントゲン撮影時の防護服の準備
・レントゲン撮影時の姿勢のサポート
診療の介助を円滑に行うためには、治療の流れや治療器具に関する知識が必要になるでしょう。
備品の管理
備品の管理も、歯科助手の業務のひとつです。治療で使用した器具や備品を正しい方法で洗浄・消毒・減菌し、清潔な状態で保管します。歯科医院での治療に使う器具は患者さまの口腔内に入るものなので、衛生的に管理しなければなりません。
また、治療中に患者さまが使用するエプロンや紙コップの準備や、適切な方法での廃棄なども行います。
事務業務
歯科医院における事務業務は、多岐にわたります。具体的には、患者さまのカルテの管理やレセプト業務、スタッフのシフト管理、診療日報の記録、備品の発注、各種支払いなどです。
事務業務をどこまで歯科助手が担当するかは、歯科医院によって異なります。レセプト業務に関しては診療報酬を請求する業務になるため、有資格者のみが扱うようにする歯科医院もあります。
まとめ
歯科衛生士と歯科助手は異なる職種であり、担当する業務が異なります。
歯科衛生士は国家資格が必要であり、医療行為を伴う専門的な業務を担当します。歯科助手は、歯科医師のサポートや事務などの業務を担いますが、資格を必要としないので未経験でも始めることができます。
歯科衛生士も歯科助手も、歯科医院にとって欠かせない職種です。
当院では、歯科衛生士を募集しています。ご興味がある方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。
当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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