コラム

2025/01/09

顎関節症とは?主な症状や原因、治療方法、放置リスクを解説!

顎関節症になった女性

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

口を開けると痛む、動かすと音が鳴るなどの症状でお悩みではありませんか。顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節や周囲の筋肉に異常が生じることで発症し、食事や会話といった日常生活に支障をきたす場合があります。

本記事では、顎関節症の症状、原因、治療方法、そして放置するリスクについて詳しく解説します。顎に違和感や痛みが生じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

顎関節症とは

顎関節症について説明するイメージ

顎関節症は、あごの関節やその周囲の筋肉に異常が生じることで発症する疾患です。この病気では、口を開けると痛む、口が開きづらい、あごを動かすと音がするなどの症状が出現します。

顎関節は耳の前に位置し、噛む・話すといった動作の際に重要な役割を果たします。この部分が正常に機能するには、関節、筋肉、靭帯が適切に協調して動く必要があります。

また、顎関節症は症状や原因によって治療法も異なります。治療の目標は、痛みを取り除き、口を十分に開閉できるようにすることです。

一方で、関節の音だけが症状の場合、必ずしも治療が必要ではないとされています。

顎関節症の主な症状

顎関節症になり痛みを感じる女性

顎関節症の症状は多岐にわたり、中には日常生活に影響を与えるケースもあります。以下では、代表的な症状について詳しく解説します。

口が開けにくい(開口障害)

顎をスムーズに動かせなくなり、口を大きく開けることが難しい状態(開口障害)になると、食事や会話などの日常生活に支障をきたすことがあります。指3本を並べて縦に入れられない方は、顎関節症の可能性があります。

顎の痛み

顎関節症の特徴的な症状の一つが、顎の痛みです。口を開けたり閉じたりする際や、食べ物を噛むときに痛みを感じるケースがあります。痛みは一時的なものから慢性的なものまでさまざまです。

また、ストレスが溜まっている時や朝起きた時に痛みが強くなる場合もあります。

顎関節の音(関節雑音)

顎を動かした際に、カクカクやポキポキといった音が鳴ることがあります。この関節音は、関節円板のズレや動きの不調が原因で発生します。

音自体は必ずしも治療が必要とは限りませんが、痛みを伴う場合や頻度が高い場合は受診すべきでしょう。

耳やその周囲の不快感

顎関節症は、耳周辺にも影響を及ぼすことがあります。耳鳴り、耳の閉塞感、さらにはめまいを感じることも珍しくありません。これらの症状が長引く場合は、顎関節症が原因の可能性があります。

肩こりや頭痛

顎の異常が筋肉や姿勢に影響を与えることで、肩こりや頭痛が引き起こされる場合があります。このような症状は、顎関節症が全身に及ぼす影響の一例です。

顎関節症の原因

顎関節症の原因となる頬杖をつく女性

顎関節症は、さまざまな要因が複雑に絡み合って発症する病気です。単一の原因で生じることは少なく、複合的な影響が症状を引き起こすと考えられています。

以下では、顎関節症の主な原因を詳しく解説します。

噛み合わせや歯並びの悪さ

噛み合わせが悪いと、顎関節に過剰な負担がかかる場合があります。上下の歯が適切に接していないと、顎関節に力が均等に分散されず、痛みや違和感が生じることがあります。

また、歯並びの問題だけでなく、過去の歯科治療で噛み合わせが不適切に調整された場合も要因となることがあります。治療時は問題がなくても、噛み合わせは時間の経過とともに変化するので、定期的に調整していない場合は噛み合わせが悪化する恐れがあります。

心理的ストレスと筋肉の緊張

ストレスは顎関節症に大きく影響を与える要因の一つです。ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばったり、顎の周囲の筋肉が緊張したりすることがあります。

このような状態が長期間続くと、顎関節に負担が蓄積され、症状を引き起こす可能性があります。

姿勢の悪さ

日常生活における姿勢の悪さも、顎関節症の原因となります。特に、猫背や長時間前かがみになるような姿勢は、顎や首、肩に負担をかけて顎関節にも悪影響を及ぼします。

現代社会では、スマートフォンやパソコンを頻繁に使用するため、こうした姿勢による影響を受ける人が増えています。

顎に負荷をかける生活習慣や癖がある

普段の何気ない行動も、顎関節症の引き金となる場合があります。以下のような癖や習慣が、顎に負担をかけます。

・頬杖をつく
・歯ぎしりや食いしばり
・片側だけで食べる
・硬いものを頻繁に食べる
・大きく口を開ける

特に、歯ぎしりや食いしばりはご自身では気付きにくく、睡眠中にも起こるため注意が必要です。

外傷や衝撃

交通事故やスポーツ中の衝撃、転倒などによる外傷が原因で、顎関節症を発症することもあります。原因が外傷の場合は、顎関節に直接的にダメージが加わって炎症や関節の変形を引き起こす可能性があります。

顎関節症の治療方法

顎関節症の診察を受ける様子

顎関節症の治療は、症状の原因や重症度に応じて異なります。軽度の場合は生活習慣の見直しが有効である一方、進行した症状では専門的な治療が必要になることもあります。

以下に、代表的な治療方法を紹介します。

日常生活の改善

顎関節に負担をかける習慣を改めることで、多くの場合は症状の緩和が期待できます。具体的には、以下の点に注意しましょう。

・硬い食べ物を避ける
・姿勢を整える
・ストレスを管理する

硬いものやガムのような粘り気のある食べ物は、顎に負担をかけます。完全に避ける必要はありませんが、顎関節付近に痛みや違和感がある場合は避けたほうがよいでしょう。

猫背や長時間の前かがみ姿勢を避け、正しい姿勢を心がけることも重要です。ストレスが原因で食いしばりや歯ぎしりをすることがあるため、ストレスを解消できるよう過ごしてください。

スプリント療法

スプリント療法では、マウスピースを使用して顎関節への負担を軽減します。歯ぎしりや食いしばりが症状の原因の場合に、特に効果的です。

夜間に装着することで、顎の筋肉をリラックスさせて症状を和らげます。

薬物療法

症状が強い場合には、医師が鎮痛薬や筋弛緩薬を処方するケースがあります。痛みや炎症を抑え、顎関節の動きを改善します。

理学療法と運動療法

顎の筋肉や関節周辺を緩めるための理学療法や運動療法も行われます。マッサージやストレッチで筋肉をほぐし、血流を改善すれば痛みが和らぐでしょう。

マッサージは、人差し指と中指を痛いところにそっと当て、ゆっくり円を描くように行います。テレビを見ているなど時間があるときや、入浴時や入浴後の体が温まっている時がいいでしょう。ストレッチは、軽く上を向いて痛くない程度に、無理しないで口を大きく開けて行います。

顎周辺の筋肉の緊張を解消するために、電気療法や温熱療法を用いることもあります。ずれた関節円板の位置を整える運動や、口を開ける幅を広げるトレーニングなど、リハビリが効果的なケースもあるでしょう。

噛み合わせの調整

噛み合わせが原因の場合は、歯の高さや形状を調整することで顎関節への負担を軽減します。この治療法は、長期的な改善を目指す場合に重要です。

手術

他の治療法で効果が得られない重度の顎関節症の場合、手術が検討されることがあります。非外科的な治療で改善が可能なケースが多いため、手術は治療の最終手段として検討されます。

顎関節症を放っておくとどうなる?

顎関節症を放置して肩こりがひどくなった女性

顎関節症を放置すると、症状が悪化し、日常生活や健康に大きな影響を及ぼす可能性があります。以下では、放置することで生じるリスクについて詳しく解説します。

慢性的な痛みが生じる

顎関節症を放置すると、痛みが慢性化する恐れがあります。顎の痛みが広がり、耳、首、肩、さらには頭部まで影響が及ぶケースも少なくありません。

痛みが日常的に続くと、集中力や睡眠の質を低下させる原因になります。

顎関節や周辺組織の変形

顎関節症が長期間放置されると、顎関節やその周囲の軟骨にダメージが蓄積し、関節が変形する可能性があります。変形により顎の動きに制限をきたし、食事や会話といった基本的な日常動作にも支障が出る可能性も否定できません。

開口障害による食事や会話の困難

症状が進行すると、開口障害が発生することがあります。口を大きく開けられない、食事がしづらいなどの症状に加え、発音が不明瞭になるケースもあります。

最悪の場合、栄養不足や体重減少といった健康被害が生じることも考えられます。

全身への影響

顎関節は、首や背骨、骨盤と密接に関わっているため、異常が続くとこれらの部位にも悪影響を及ぼすことがあります。例えば、背骨の歪みや骨盤のズレが生じ、肩こりや腰痛、頭痛といった全身症状に発展することがあります。

精神的負担

顎関節症の症状が慢性化すると、痛みや不快感がストレスとなり、精神的負担が増大します。不安感やイライラ感が強まり、社会生活への意欲が低下する可能性もあるでしょう。

蓄積されたストレスが歯ぎしりや食いしばりを悪化させ、顎関節症の進行を促す悪循環に陥るケースもあります。

まとめ

顎関節症が治り楽しく食事ができるようになった女性

顎関節症は生活に支障をきたすことが多い疾患ですが、適切な知識を持ち、早期に対策を講じれば改善が期待できます。症状や原因は人それぞれ異なるため、セルフケアだけでなく、専門医の診断を受けることが重要です。

また、ストレスや生活習慣の見直しも症状の軽減に役立ちます。放置すると症状が悪化し、治療が難しくなる可能性があるため、違和感や痛みが生じたら早めの対応を心がけましょう。

顎関節症の治療を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。

ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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