コラム

2024/10/31

インプラント治療の仕組みを徹底解説!メリットとデメリット、できない例

インプラントの模型を持っている女性

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

インプラント治療は、失った歯を補うための治療方法の一つです。入れ歯やブリッジよりも自然な噛み心地や見た目を得られ、長期間にわたる使用が可能です。

しかし、インプラント治療には高額な費用や治療の手間が伴うため、治療内容に十分理解し、しっかりと準備をする必要があります。

この記事では、インプラント治療の仕組みや、メリット・デメリットなどについて詳しく解説します。

インプラント治療とは

インプラント治療イメージ

インプラント治療は、顎の骨に人工歯根(インプラント体)を埋め込み、その上に人工歯を装着して失った歯を補う治療法です。インプラント体は、チタンなどの生体親和性の高い素材で作られており、骨としっかり結合する性質があります。

また、インプラント体を骨に埋め込むことで、自分の歯と同様にしっかりと噛む力を発揮できるようになります。独立して機能するため隣の歯を支えにする必要がなく、周囲の天然歯に負担をかけません。

人工歯には主にセラミックやジルコニアが使用され、天然歯と同じような色調と透明感を再現できるため、見た目の自然さを重視する方にも選ばれることが多いです。

光輪歯科では、世界トップのシェアを誇るストローマン社(スイス製)インプラントを使用しています。ストローマン社のインプラントは信頼性が高く、安心して使用可能です。

インプラント治療の仕組み

インプラント治療イメージ

インプラントは、人工歯根(インプラント体)と人工歯、その二つを連結させるアバットメントの3つのパーツで構成されています。人工歯根を顎の骨に埋入し、アバットメントと人工歯を装着することで機能させます。

以下で、インプラント治療の具体的な流れを説明します。

1.カウンセリングと検査

まずは、カウンセリングで患者様のお悩みや希望を伺います。インプラントの概要やメリット・デメリットなどの説明もあるので、疑問があれば質問しましょう。

続いて、顎の骨や口腔内の状態を確認するために、デジタルX線検査や歯科用CTを使用して詳しい検査を行います。検査の内容は主に、骨量・骨密度や噛み合わせの確認、歯周病検査などです。

検査の結果をもとに治療計画を作成し、今後のスケジュールや見積り金額を提示します。問題がなければ、契約を結び治療開始です。

光輪歯科で使用するストローマン社製のインプラントでは、歯科用CTで撮影した3Dデータをもとに立体的に骨梁を算出します。インプラント体の方向・深さ・太さを専用のソフトを用いて算出するので、安全に治療を進められます。

2.インプラント手術

次に、顎の骨に人工歯根を埋め込む手術が行われます。顎の骨にドリルで穴を開けてインプラント体を埋め込みます。この手術は局所麻酔の下で行われ、多くの場合は1~3時間程度で完了します。

光輪歯科では、専用のソフトが計測・作成した保持装置を使用します。歯列にしっかりと装着し、ガイドラインに沿ってドリルの着地点と深さを決め、正確な角度でインプラント体を埋入します。

これにより、フリーハンドでは実現できない、精密でより安心安全な治療を提供しています。

インプラントの埋入手術の翌日、消毒のために来院していただきます。また、1週間後に抜糸を行います。

埋め込んだインプラント体が骨としっかり結合するまで、3~4ヶ月ほど待機期間を設けますが、この間は必要に応じて仮歯を装着します。

3.人工歯の装着

インプラント体と骨が結合したら、アバットメントをインプラント体の上部に装着します。処置後は切開した歯茎の形が整うまで、1〜2週間程度様子を見ることになるでしょう。

歯茎が整ったら、人工歯を作るために型取りをおこないます。人工歯が完成したら取り付けて、噛み合わせや見た目を確認して問題がなければインプラント治療は終了です。

4.メンテナンス

インプラント治療後は、定期的なメンテナンスが必要です。歯科医院での定期的なチェックに加え、口腔内の清掃をしっかり行ってください。

インプラントを長持ちさせ、口腔内の健康な状態を維持することにつながります。

インプラント治療のメリット・デメリット

インプラント治療のメリット・デメリットイメージ

ここからは、インプラント治療のメリットとデメリットについて解説していきます。治療後に後悔しないためには、メリットとデメリットの両方を理解したうえで、治療を開始することが大切です。

メリット

インプラント治療には、多くのメリットがあります。

自然な感覚で咀嚼できる

インプラントのメリットは、自分の歯のように咀嚼できることです。入れ歯やブリッジの場合、噛む力が弱くなったり外れやすかったりすることがあります。

しかし、インプラントは顎の骨にしっかりと固定されているため、自分の歯のような噛み心地で力強く噛むことが可能です。

口腔ケアがしやすい

インプラント治療後は歯科医院での定期的なメンテナンスが必要ですが、日常的なセルフケアは通常の歯磨きで問題ありません。入れ歯のように洗浄などの特別なケアは不要なので、手間が少ない点はメリットと言えるでしょう。

周囲の歯に負担をかけない

ブリッジ治療では、失った部分に隣接する健康な歯を削って支えにする必要があります。また、部分入れ歯は失った歯の両隣にバネを引っ掛けて支えなければなりません。

インプラント治療は人工歯根を埋め込んで固定するため、独立して機能します。周囲の歯に負担をかけず、他の歯の寿命を延ばすことにつながるでしょう。

耐久性が高い

インプラント体は、強度と耐久性に優れたチタンなどの素材でできています。また、人工歯にも耐久性に優れたセラミックなどの素材が使用されています。

そのため、適切なケアを行えば10〜15年以上は問題なく使用できるとされており、20年以上使用している方も少なくありません。

しかし、日々の手入れを怠ると、早い段階で使えなくなることもあります。インプラントを長く快適に使用するには、定期的なメンテナンスやケアを続けることが大切です。

自然な見た目

インプラント治療で使用する人工歯は、天然歯に近い色や形で作られるため、周りの歯に馴染みやすいでしょう。また、独立して機能するので周囲の歯の支えが不要で、入れ歯のように金具が見えることもなく、審美的にも優れています。

骨が痩せるのを防げる

歯を失うと顎の骨に刺激が届かなくなり、次第に骨が痩せてしまうリスクがあります。インプラントでは人工歯根を骨に直接埋め込むため、咀嚼時の刺激が骨に伝わります。骨が痩せるのを防ぎ、口腔内の健康を保つことができる点はメリットと言えるでしょう。

デメリット

インプラント治療には多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、インプラント治療の主なデメリットをご紹介します。

費用が高額

インプラント治療は基本的には保険適用外で全額自己負担のため、費用が高額です。費用の見積もりをしっかりと確認したうえで治療を開始しましょう。

インプラント治療は医療費控除の対象のため、制度を活用することで実質的な費用負担を軽減できます。

治療期間が長い

インプラントは治療期間が長く、最終的な被せ物の装着までは一般的に3~4ヶ月必要です。場合によっては半年〜1年ほどかかることもあります。

患者様の状態によって期間は異なりますが、他の歯を補う治療法に比べて時間がかかることを理解しておきましょう。

定期的なメンテナンスが必要

インプラント治療を受けた後は、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けなければいけません。メンテナンスでは、インプラントの定着状態や噛み合わせなどをチェックし、必要に応じた処置が行われます。

メンテナンスの頻度は患者さまによって異なるので、歯科医院で確認しましょう。

外科手術が必要

インプラント治療には外科手術が伴います。身体に負担がかかるため、全身の健康状態が良好でないと手術が受けられない場合があります。

持病がある方は事前に医師と相談して、手術が可能か確認することが重要です。

インプラント治療ができない例と対処法

喫煙をしている人

インプラント治療は、すべての患者様ができるわけではありません。ここでは、インプラント治療が難しいとされるケースと、その場合の対処法について紹介します。

骨量が足りない場合

インプラントは、顎の骨に人工歯根を埋め込む治療です。骨の量が不十分だと、人工歯根を埋め込んでも安定しない可能性が高いため治療できません。

特に、前歯の顎の骨は奥歯に比べて薄い傾向にあり、前歯のインプラント治療はより難易度が高いとされています。顎の骨が不十分な場合は骨造成という治療法で骨を増やし、インプラントの埋入に十分な骨量を確保します。

虫歯や歯周病がある場合

虫歯や歯周病があると、インプラント埋入時に感染のリスクが高くなります。感染を起こすとインプラントが骨にしっかり定着しなかったり、インプラント周囲炎を引き起こしたりする可能性があるため、インプラント治療ができません。

この場合は、虫歯や歯周病の治療を先に行い、口腔内の衛生状態を整えてからインプラント治療に進みます。歯周病が原因で骨が減少している場合は、骨造成をすることもあるでしょう。

歯並びが悪い場合

歯並びが悪いと、インプラントの人工歯根を正しく配置できない場合があります。

また、噛み合わせが悪いと、インプラントの予後が悪くなる可能性もあるでしょう。そのため、歯列矯正を行い、適切な位置に歯を整えてからインプラントを埋入します。

全身疾患がある場合

全身疾患がある場合も、インプラント治療ができないことがあります。例えば、糖尿病や腎疾患などの全身疾患がある場合、免疫力が低下しており成功率が低くなるため、インプラント治療ができないことがあるのです。

また、手術によってできた傷の治癒が遅れたり、インプラント周囲炎のリスクが高くなったりすることもあるでしょう。かかりつけ医の指導のもと、インプラント治療が可能であると判断された場合であれば、インプラントを行えます。

喫煙している場合

喫煙している方は、インプラント治療を断られることが多いです。治療できないわけではありませんが、喫煙は血行を悪化させ、インプラント埋入後の治癒を妨げるからです。

また、喫煙者は歯周病になりやすいため、インプラント周囲炎のリスクも高まります。禁煙することが望ましいですが、難しい場合はインプラント治療中や治療後だけでも喫煙を控えましょう。

まとめ

インプラントの模型を持っている男性

インプラント治療は、失った歯を補うために人工歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工歯を装着することで見た目と噛む力を回復させる治療法です。

しかし、骨の状態や全身の健康状態などによっては治療が難しい場合もあります。ご自身がインプラント治療をできるかどうかは、カウンセリングを受けて歯科医師に確認してもらってください。

また、インプラントは見た目や機能性に優れ長期間の使用が可能ですが、費用の高さや外科手術を伴うといったデメリットもあります。治療後に後悔しないためにも、メリットとデメリットを十分に理解したうえで、治療を開始することが大切です。

インプラント治療を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。

ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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