コラム

2024/09/26

妊娠したら歯科検診を受けるべき?時期・受診のメリット・費用・内容を解説

陽性の妊娠検査薬を持っている女性

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

妊娠中は、お腹の赤ちゃんのためにも、健康に人一倍気をつける方が多いでしょう。妊娠中の歯科検診について「妊娠したら歯科検診に行ったほうがいいの?」「どのタイミングで歯科医院に行けばよい?」など、疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。

本記事では、妊娠中に歯科検診へ行くことの重要性や、内容、注意点について解説します。

妊娠したら歯科検診を受けるべき?

歯科検診イメージ

妊娠したら、可能であれば歯科検診を受けたほうがよいでしょう。体調が避ければ積極的に受けてください。

妊娠期間中はホルモンバランスが変化するため、口腔内がとても敏感になります。歯科検診に行くことで、妊娠中に起こりやすい口腔内トラブルを防げるでしょう。

また、早期に問題を発見すると安全に適切な治療を受けられるため、お腹の赤ちゃんへの影響も防げます。妊娠中のお母さんと赤ちゃんの健康を守るためにも、歯科医師や歯科衛生士と相談しながら口腔内の健康をキープすることは欠かせません。

妊婦さんが歯科検診に適している時期

妊婦さんが歯科検診に行くのに適している時期イメージ

「妊娠中に歯科医院へ行っても大丈夫なの?」「どのタイミングで行くのがよい?」と考える方は少なくありません。一般的には、妊娠中期である妊娠12週から27週ごろの間に歯科検診を受けるのが理想とされています。

つわりが落ち着き、妊娠後期に差し掛かる前の時期です。妊娠初期はつわりがひどく、口の中に器具や手を入れられないケースも少なくありません。

また、妊娠後期になるとお腹が大きくなり、診療台に長期間寝ていられないことも多いでしょう。万全な状態とは言えませんが、妊娠中期だと妊婦の体調も落ち着いてきます。虫歯や歯周病が見つかった場合でも、十分な治療期間を確保できるでしょう。

妊娠中の体調は人それぞれ異なりますので、産婦人科の先生とも相談しながら体調に合わせて歯科検診を受けましょう。

妊娠中に起こりやすい歯のトラブル

妊娠中に起こりやすい歯のトラブルイメージ

妊娠中は特に、エストロゲンやプロゲステロンというホルモンが増加するため、妊婦は大きな体内の変化を経験します。その1つが、口腔内の変化です。

ホルモンが増加することで、歯茎が敏感になったり唾液の分泌量が変化したりします。つわりの影響も重なり、食事の好みや食べるタイミングが通常と変わったり、歯磨きを十分にできなかったりすることも少なくありません。

さまざまな要因が重なるため、妊娠中は下記のトラブルが起こりやすくなります。

虫歯

妊娠期間中は虫歯のリスクが高くなります。食べづわりで常に何か食べていないと気持ち悪くなり小分けに食べたり、歯ブラシを口内に入れると吐いてしまったり、歯磨き粉の香りを受け付けなくなったりするためです。

歯磨きが十分にできず、常に食べ物が口にある状態だと、虫歯になりやすいでしょう。虫歯の治療をしない状態で子育てを始めると、赤ちゃんに虫歯菌が移行するリスクも高まります。

歯周病

妊娠中は、妊娠性歯肉炎や智歯周囲炎のリスクが高まります。妊娠中にエストロゲンやプロゲステロンなどのホルモンが増加すると、歯茎に炎症が起きやすくなるためです。

歯茎が出血したり腫れたりする症状が出ます。また、親知らず(智歯)が生えている人は、親知らず周囲の口腔ケアが十分にできず智歯周囲炎になることも少なくありません。

妊娠中の歯周病を放置すると、早産や低体重児出産のリスクがあるため危険です。

参照元:公益社団法人日本歯科医師会 「妊産婦における口腔健康管理の重要性」

酸蝕症(さんしょくしょう)

妊娠中は、酸蝕症になるリスクもあります。酸蝕症とは、口の中が酸性に傾き歯が溶ける病気です。もともと妊娠中はホルモンバランスが崩れる影響で、口腔内が酸性に傾きやすいです。

加えて、つわりで嘔吐しやすかったり、酸っぱいものを食べたくなったりすると、口の中がさらに酸性に傾きます。口の中が酸性の状態が続くと、歯のエナメル質が溶けてもろくなり、すり減ったり知覚過敏を引き起こしたりするリスクが高くなるでしょう。

妊娠中に歯科検診を受けるメリット

妊娠中に歯科検診を受けるメリットイメージ

上述した通り、妊娠中はさまざまな口腔トラブルが起こりやすくなります。口腔内の健康は全身への健康にも影響を与えるため、妊娠中にお口の健康をキープすることは欠かせません。

妊娠中に歯科検診を受けることで、妊娠に伴うトラブルの早期発見をしたり、生まれてくる赤ちゃんが健康に成長したりするのを助けます。本項目では、妊娠中に定期検診を受ける具体的なメリットについて考えましょう。

妊娠中の口腔トラブルを減らせる

妊婦歯科検診を受ければ、妊娠中の口腔トラブルを減らせます。妊娠中は口腔内の状態が安定しにくく、虫歯や歯周病、酸蝕症などの病気を発症しやすい状況です。

検診を受ければ、万が一病気を発症していた場合でも初期段階で発見できます。早い段階で治療を始めれば、抜歯や麻酔を使った治療など大きな問題へと発展する前に対処できます。

結果的に母体や胎児への影響も抑えられるでしょう。

胎児への影響を抑えられる

母体だけでなく胎児の健康を守れる点も大きなメリットです。母体が歯周病や虫歯などの病気を患っていると、胎児へも影響する可能性があるのです。

例えば、歯周病になると、炎症物質が子宮の収縮を誘発します。結果的に、早産や低体重児出産のリスクを高めます。

万が一歯周病を発症していたとしても、歯科検診を受ければ早期発見・治療に繋がります。

赤ちゃんに虫歯菌が移行するリスクが減る

妊娠中に虫歯になり、虫歯菌が口腔内に充満した状態で子育てをすると、母親の口内の虫歯菌が赤ちゃんの口腔内に移るリスクが高いです。生まれたばかりの赤ちゃんの口腔内に虫歯菌は母親だけに限りませんが、保育者に虫歯が多いと、赤ちゃんに虫歯菌が感染するリスクが高まるでしょう。

妊娠中の歯科検診の内容

歯科検診を受けている妊婦

「妊娠中の歯科検診では何をするのだろう」「レントゲン撮影が赤ちゃんに影響することはある?」など不安になる方も少なくありません。

妊娠中の歯科検診では、歯茎の状態や虫歯の有無、口腔清掃状態を確認します。検診で問題が見つかった場合は、体調を確認しつつ治療を進めます。虫歯の疑いがある場合は、産科の主治医の先生・患者さん・患者さんのご家族と相談の上、レントゲン撮影をすることもあります。

レントゲンの放射線量は極めて少なく、撮影時には防護用のエプロンを着用するため、赤ちゃんへの影響の心配ありません。歯科医院へ予約をする際は、妊婦健診を受けたいことを伝えましょう。先に伝えておくと必要な対応をしやすくなります。

光輪歯科には、子どものいるベテランスタッフも在籍しています。妊娠中の生活や子育てに関する不安や疑問なども、相談していただくことが可能です。

妊娠中に歯科検診を受けるときの費用

妊娠中に歯科検診を受けるときの費用イメージ

自治体によって異なりますが、多くの場合、妊娠中の歯科検診を無料で受けられます。歯科検診の受診券が母子手帳に同封されていることが多いので、受診券を持参しましょう。

ただし、無料で受けられるのは歯科検診のみです。歯科検診の結果、治療が必要になった場合や、口腔内清掃を行う場合は治療費を支払う必要があります。

詳しい歯科検診の費用については、自治体のホームページをご確認ください。光輪歯科がある名古屋市では、産前産後2回無料で妊産婦検診を行っています。

妊娠中に歯科検診を受けるときの注意点

妊娠中に歯科検診を受けるときの注意点イメージ

妊娠中に歯科検診を受ける際は、いくつかの点に注意する必要があります。本項目では、妊娠中に歯科検診へ行く際に、気をつけたい3つのポイントについて考えます。

予約の際に妊娠中であることを伝える

先ほども少し触れましたが、検診の予約をするときに、妊娠中であることや歯科検診を受けたいことを伝えてください。実際に検診に訪れたときも、現在の健康状態、服用中の薬などを伝えましょう。

特に、レントゲン撮影や、薬の処方、麻酔の使用が必要になった場合は、妊婦の健康状態を考えて慎重に進めなければなりません。歯科医師が正しく判断するためにも、情報をきちんと伝えることが大切です。

母子手帳を持参する

検診の際は、母子手帳を持参しましょう。母子手帳には、歯科検診の結果を記入するページがあるからです。

また、母子手帳には、今までの妊娠経過、妊婦の健康状態、受診歴などの大切な情報も記載されています。歯科医師が妊婦の健康状態を把握しながら適切な処置をする助けとなります。

特別な配慮が必要なケースでもスムーズに対応できるため、母体と赤ちゃんの健康を守れるでしょう。

違和感があればすぐに伝える

受診前に健康状態に問題がなかった場合でも、検診中に急におなかが痛くなったり、姿勢がつらくなったり、吐き気を催したりすることもあるでしょう。違和感がある場合は、我慢せずにすぐに歯科医師やスタッフに伝えてください。

診療台の角度を変えたりうがいをしたり、ちょっとした対応で楽になる場合も少なくありません。無理せずに少しずつ治療を進めたり、日程を変えたりしたほうがよいケースもあるでしょう。

まとめ

笑顔の妊婦

今回は、妊娠中の歯科検診について考えました。妊娠中に歯科医院へ行っても大丈夫なのか心配になる方は少なくありませんが、歯科検診に行くことで口腔内の健康を保ちやすくなります。

特に妊娠中は、虫歯や歯周病、酸蝕症などのトラブルが起きやすく、放置すると胎児へ影響が出る可能性もあります。早期発見し治療することで、母体と胎児への負担を抑えて対処できます。

安定期に入った妊娠中期のタイミングで検診を受け、出産と子育てに備えましょう。質問や不安な点は、なんでもお尋ねください。歯科医師もスタッフも、喜んでお母さんと赤ちゃんの口腔内の健康のサポートをいたします。

妊娠中の歯科検診を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。

ホームページはこちらお問い合わせも受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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