コラム

2024/05/09

虫歯を放置するとどうなる?リスクと治療法を詳しく解説!

虫歯のチェック

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

「歯医者に行く時間がないから虫歯を放置している」「虫歯があるけど痛みがないから治療を受けていない」このような方もいるのではないでしょうか。虫歯をそのまま放置すると、激しい痛みが生じ、さらには全身の健康にも悪影響を及ぼします。

重症化すると歯を残せなくなる可能性も高まるため、早期発見・早期治療が非常に重要です。

今回は、虫歯を放置するリスクや虫歯の治療法について解説します。虫歯を予防する方法も紹介しますので、虫歯が気になっている方、虫歯を予防したいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

虫歯を放置するとどうなる?

虫歯を見てもらう女性

虫歯は、口の中の細菌が出す酸によって歯が溶かされた状態です。初期の虫歯では自覚症状はありませんが、そのまま放置すると歯髄の神経や血管にまで細菌が侵入し、全身に悪影響を及ぼす可能性があります。

虫歯を放置するリスクは、以下のとおりです。

・強い痛みが生じる
・歯を失うおそれがある
・大がかりな治療が必要になる
・健康寿命が縮まる
・全身に悪影響を及ぼす

それぞれくわしく解説します。

強い痛みが生じる

虫歯は初期の段階では痛みなどの自覚症状がありません。

しかし、そのまま放置して象牙質や歯髄にまで虫歯が進行すると、痛みが生じるようになります。痛みの強さは進行度によって異なり、象牙質の虫歯では、冷たいものや熱いものを飲食したときにしみる、歯が時々ズキズキと痛む程度です。

歯髄まで達すると、耐えがたいほどの激しい痛みを感じるようになります。

歯を失うおそれがある

虫歯になった歯は脆くなり、割れたり欠けたりする可能性があります。また、歯の大部分が虫歯によって破壊されているケースや、根管治療という歯の根っこの治療を行っても症状が改善されないケースでは、抜歯が必要になります。

一度失った歯は元に戻すことができません。大切な歯を守るために、虫歯ができたら早めに治療を受けることが大切です。

大がかりな治療が必要になる

虫歯が進行して重症化すると、歯を大きく削る治療や根管治療など大がかりな治療が必要になります。初期の段階であれば簡単な治療で1回の通院で終わらせることもできますが、重症化した虫歯では何度も通院が必要になり、最悪の場合は抜歯します。

また、細菌感染が顎の骨や鼻腔に広がると、炎症を起こして顎骨骨髄炎や副鼻腔炎を発症し、外科手術が必要になる可能性もあります。初期の虫歯は痛みなどの自覚症状がなく放置されやすいですが、早めに治療しましょう。

健康寿命が縮まる

健康寿命とは、支援や介護を必要とせずに健康に日常生活を送れる期間のことです。虫歯はこの健康寿命を縮める可能性があるのです。

歯を失って噛めなくなることにより、介護が必要な状態になる病気の発症リスクを高めることが明らかになっています。健康寿命を延ばすためには、できるだけ多くの歯を残してしっかりと噛むことが大切です。

いつまでも健康に過ごすためにも、虫歯ができたら早めに治療を受け、大切な歯を守りましょう。

全身に悪影響を及ぼす

虫歯は口の中だけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼします。虫歯が歯の根っこに達すると、細菌が血管内に入り込んで全身に運ばれ、心筋梗塞や脳梗塞など命を脅かす病気を引き起こす可能性があるのです。

ほかにも、糖尿病や認知症、誤嚥性肺炎、早産との関連も指摘されています。虫歯を放置すると、全身の健康にも悪影響を及ぼすリスクがあるということを理解しておきましょう。

虫歯の治療法

虫歯の発見

虫歯の治療法は進行度によって異なります。ここでは、進行度別の虫歯の治療法について解説します。

初期虫歯(CO)

初期虫歯は、穴の空いた虫歯になる一歩手前の状態です。歯の表面が溶けてツヤがなくなり、白く濁って見えたり薄い茶色になったりすることがあります。

この段階では痛みなどの自覚症状がないため、自分で虫歯に気づくのは難しいです。歯科医院の定期検診で発見されることが多いでしょう。

初期虫歯であれば歯を削る治療は必要ありません。歯の修復を行う再石灰化を促進すれば、改善できる可能性があるからです。

歯科医院で再石灰化を促すフッ素の塗布を行い、毎日のセルフケアを徹底して経過を観察します。

エナメル質の虫歯(C1)

虫歯によって歯の表面にあるエナメル質に穴があいた状態になると、歯を削る治療が必要です。虫歯が小さい場合は、削った部分にレジンという白い樹脂を詰めて治療します。

エナメル質の虫歯では痛みなどの自覚症状はありませんが、虫歯は放っておくとどんどん進行します。この段階で治療を開始すれば歯を削る量を最小限に抑えることができ、治療中の痛みもほとんどありません。進行する前に早めに治療を受けましょう。

象牙質の虫歯(C2)

虫歯が象牙質まで達すると、甘いものや冷たいものがしみたり痛みが出たりすることがあります。強い痛みはありませんが、象牙質はやわらかく虫歯が進行しやすいため注意が必要です。

痛みを伴うため、麻酔をして虫歯の部分を削り、レジンや銀歯などの詰め物・被せ物をします。レジンや銀歯は保険が適用されるので安く治療ができますが、見た目が悪く劣化しやすいため虫歯の再発リスクが高いです。

詰め物や被せ物の治療にセラミックを選択すれば、天然歯のように美しい歯を長期間維持できます。セラミックは保険が適用されないため費用が高額になるのがデメリットですが、そのぶん審美性・機能性に優れています。

セラミックの詰め物・被せ物をコンピュータが自動で設計・作製するセレックシステムであれば、比較的低価格で治療を受けられます。セレック治療は、1日で白い歯を入れられることから注目されている治療です。

詰め物・被せ物にはさまざまな素材があるため、治療法の選択肢について歯科医師に相談してみましょう。

歯髄まで進行した虫歯(C3)

虫歯が神経や血管のある歯髄まで進行すると、激しい痛みや顔の腫れを生じるようになります。歯髄に細菌が感染し歯髄炎を起こすと、細菌に感染した歯髄を除去する根管治療が必要です。

根管治療は、神経を取り除き根の中をきれいに洗浄する治療です。根管治療が完了したら、銀歯やセラミック、セレックシステムなどで詰め物・被せ物をします。

この段階の虫歯であれば、根管治療を行えば歯を残せる可能性があります。これ以上進行すると歯を失うおそれがあるので、放置せずできるだけ早く治療を開始しましょう。

歯根の虫歯(C4)

虫歯が歯根まで達すると、歯の大部分が虫歯によって溶かされた状態になります。強い痛みを生じますが、さらに進行して神経が死ぬと痛みが消失します。

この段階では、歯を残せそうであればC3と同じように根管治療を行い、被せ物をします。歯を残せないほど重症化している場合は、抜歯します。

抜歯をしたあとは、ブリッジや入れ歯、インプラントで失った歯を補います。ブリッジと入れ歯は保険が適用されますが、寿命が短く噛む力も弱くなります。

一方、インプラントは保険が適用されないため費用は高額ですが、寿命が10~15年と長く、天然歯のような自然な美しさと噛む機能を取り戻すことが可能です。

歯を失った際は、治療法について歯科医師に相談してみましょう。

虫歯を予防する方法

ブラッシング指導

虫歯は生活習慣が発症に大きく関係する生活習慣病のひとつです。歯磨きの習慣や食習慣などを改善することで虫歯を予防しましょう。

虫歯を予防する方法は、以下とおりです。

正しいブラッシング方法を身につける

虫歯予防の基本は毎日の歯磨きです。歯を丁寧に磨き、虫歯の原因となるプラークをしっかり落とすことが大切です。

しかし、毎日歯を磨いていても虫歯になる方は多いです。毎日歯を磨いていることと、しっかりと磨けていて汚れを落とせていることは別問題だからです。

磨きたい歯や歯の裏に歯ブラシの毛先が届いていなかったり、大きく歯ブラシを動かしていて綺麗に汚れが落ちていなかったりすると、毎日歯磨きしていても虫歯になるかもしれません。

そのため、歯科衛生士にご自身の歯磨きの癖を見つけてもらい、より正しい歯磨きの方法を身に着けることが重要です。また、定期検診を受けて口内の状態をチェックしてもらうことも欠かせないでしょう。

普段の歯磨きでは、歯ブラシを小刻みに動かして、1~2本ずつ丁寧に磨きましょう。毛先を歯と歯茎の境目、歯と歯の面にしっかりあてると効果的にプラークを除去できます。

歯と歯茎の境目や歯と歯の間、奥歯の溝は汚れが溜まりやすいため、とくに意識してブラッシングしましょう。歯ブラシだけではプラークをしっかり除去することはできないため、歯間ブラシやデンタルフロスも使用することが大切です。

食後と就寝前に歯を磨く

虫歯予防には、食後と就寝前の歯磨きが重要です。食後は、虫歯菌が酸を作り出すことで口腔内が酸性に傾いて、虫歯のリスクが高まります。また、就寝中は唾液の分泌量が減少して細菌が繁殖するため、最も虫歯になりやすい時間帯といわれています。

就寝前はとくに丁寧に歯を磨いて、細菌を減らすことが重要です。食後と就寝前に歯を磨く習慣を身につけると、虫歯になりにくい口腔環境を維持できるでしょう。

糖分の摂取を控える

虫歯を予防するためには、糖分を控えることが大切です。虫歯菌は糖分をエサにして歯を溶かす酸を作り出します。その酸によって歯が溶かされた状態が虫歯です。

糖分の摂取を控えることで、虫歯のリスクを抑えられるでしょう。

間食を控える

間食はできるだけ控え、時間を決めて楽しみましょう。間食の回数が多いと、歯が長時間酸にさらされ、虫歯のリスクが高まります。

よく噛んで食べる

よく噛んで食べると唾液の分泌が促進されます。唾液には、口の中を潤すだけでなく、虫歯や歯周病などのトラブルを防ぐはたらきがあります。

歯に付着した食べカスやプラークを洗い流す自浄作用や、酸性に傾いた口腔内のphを中和させる緩衝作用、酸によって溶けた歯の表面を修復する再石灰化を促す作用、細菌の繁殖を抑える抗菌作用などが挙げられます。

唾液には口腔内の清潔を保つ作用があるため、分泌を促進することで虫歯を予防できるのです。食事をするときは一口につき30回以上噛むことを心がけ、適度に硬い食べ物を取り入れるなど食事内容を工夫してみましょう。

喫煙・飲酒を控える

喫煙や飲酒の習慣がある人は、これらを控えることで虫歯のリスクを低減できます。アルコールやタバコに含まれるニコチンは、唾液の分泌量を減少させます。細菌が繁殖しやすい状態になり、虫歯のリスクが高まるのです。

また、お酒には糖分が多く含まれているため、だらだらと飲酒をすると長時間歯が酸にさらされ虫歯のリスクが高まります。虫歯予防のためには、長期間の飲酒は控えましょう。

疲れやストレスをためない

疲れやストレスは、唾液の分泌が減少する要因になります。睡眠や休息をしっかりとり、疲れやストレスをためない健康的な生活を心がけることで虫歯を予防できるでしょう。

歯科医院の定期検診を受ける

虫歯予防には歯科医院の定期検診が非常に重要です。虫歯は初期では自覚症状がなく、気付かないうちに進行していることも少なくありません。

定期的に歯科医師による診察を受けることで、虫歯を早期発見し早期治療につなげることができます。また、定期検診でフッ素の塗布やプロによる歯のクリーニング、ブラッシング指導を受ければ、虫歯になりにくい口腔環境を維持できるでしょう。

まとめ

歯医者の治療器具

虫歯は放置すると進行して痛みが強くなり、歯を失うおそれがあります。初期虫歯であれば、フッ素の塗布や口腔ケアの徹底により歯を削らずに治すことが可能です。

しかし、虫歯が象牙質に達すると歯を削る治療が必要になり、さらに進行して歯髄・歯根にまで達すると根管治療や抜歯など大がかりな治療が必要になります。

治療による負担を軽減し、大切な歯を残すために早めに治療を開始しましょう。失った歯を補う治療にはさまざまな方法がありますが、セラミックやセレックシステムを選択すれば天然歯のような美しさと噛む機能を取り戻すことができるでしょう。

虫歯でお悩みの方は、歯科医院を受診して治療法について相談してみましょう。

虫歯治療を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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