コラム

2024/01/29

虫歯治療にセラミックを選択するメリット・デメリットを詳しく解説!

セラミックの歯

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。

虫歯治療においてどのような素材を選択するかは、患者さまの口腔の健康だけでなく、見た目の美しさにも大きく影響します。近年、選択されることが多い素材がセラミックです。

セラミックは、美しく自然な見た目から審美歯科治療において非常に人気が高まっています。セラミック治療を選択する際は、メリットだけでなくデメリットにも注意を払う必要があるでしょう。

今回は、虫歯治療にセラミックを選択するメリット・デメリットについて詳しく解説します。

虫歯治療で使用される詰め物・被せ物の種類

虫歯治療で使用される詰め物・被せ物の種類イメージ

虫歯治療で使用される詰め物・被せ物は、セラミック以外にもさまざまな種類があります。それぞれの特徴を確認しましょう。

銀歯(12%金パラジウム合金)

銀歯は、保険が適用される素材です。正式には、12%金パラジウム合金といい、12%の金とパラジウムなどを合わせた素材です。

銀色なので銀歯とよばれていますが、決して銀の合金ではありません。12%金パラジウム合金は、詰め物だけでなく被せ物にも適しています。12%金パラジウム合金の大きな特徴は、高い強度です。

強い力で歯を噛み合わせても、歯が欠けることや被せ物が外れることが少なく、安定性に優れています。歯の凹凸に合わせて成形しやすいため、メンテナンスも容易です。

硬質レジン前装冠

硬質レジン前装冠は、表面をレジン、裏面を金属で作る被せ物です。前歯は保険適用の対象となるので、治療費を安価に抑えられます。奥歯は保険適用外になるので注意しましょう。

硬質レジン前装冠は、レジンの長所である天然歯に近い見た目と、裏面の金属による強度を兼ね備えていることが最大の特徴です。

CAD/CAM冠

CAD/CAM冠は、ハイブリッドレジンとよばれる白色のプラスチックとセラミックを組み合わせて作られた被せ物です。

プラスチック素材だけでは強度が十分ではないため、セラミックと組み合わせて耐久性を向上させています。金属が使用されていないため、金属アレルギーの方も使用可能です。

セラミック

セラミックは、歯科用の陶材から作られる詰め物・被せ物です。セラミック治療は銀歯やCAD/CAM冠とは異なり、保険が適用されません。

セラミックの最大の魅力は、白さと光沢感、透明感でしょう。ご自身の歯に近い見た目を再現することが可能です。特に、小臼歯や前歯のように口を開けた際に見える部分には、セラミックが選択されています。

ゴールド

ゴールドは、金合金や白金加金を使用した被せ物です。一般的に「金歯」として知られている、保険適用外の素材です。

金属が溶け出しにくいため、金属アレルギーの方でも使用できる場合があります。柔らかい金にほかの金属を混ぜて作られるので、十分な強度を確保できます。

金属の溶け出しによって歯茎が変色することも少なく、耐食性にも優れた素材です。

セレックシステム

セレックシステムとは、歯型を採ることなく最短1日(約1〜2時間)でセラミックの白い歯を入れられるシステムです。歯型を採って模型を作り、詰め物・被せ物を作製する工程をコンピュータが行うため、患者さまの負担を大きく軽減できます。

セラミックの詰め物・被せ物なので審美性や耐久性に優れていることが特徴でしょう。上述したとおり、詰め物・被せ物の作製をコンピュータが行うので通常のセラミック治療と比べると安価なことも特徴です。

セラミックの歯は虫歯になりにくい?

疑問を持つ女性

セラミックの歯は、虫歯になりにくいとされています。セラミックは、日常的に唾液にさらされ、食事による温度変化がある厳しい環境下においても、影響を受けにくいのです。

口の中で長期間使用しても、セラミックの成分が溶け出すことはありません。形が変わることも基本的にはないので、すき間が生じず虫歯になりにくいといわれています。

銀歯が虫歯になりやすい理由

銀歯

銀歯は、セラミックの歯に比べて虫歯になりやすいといわれています。理由を確認しましょう。

表面に汚れが付着しやすい

銀歯は、セラミックと比較して細菌が付着しやすいです。銀歯の表面には微細な凹凸が多いためです。

金属が溶け出す

銀歯を長期間使用すると、徐々に金属が溶け出します。金属アレルギーの原因となることもありますが、詰め物・被せ物の変形を引き起こすこともあるでしょう。

形状が変わると、歯との間にすき間や段差が生じます。汚れが溜まって細菌の繁殖場所となることで、虫歯になるのです。

膨張・収縮を繰り返す

金属は、食べ物や飲み物の温度によって膨張・収縮を繰り返します。食事による温熱刺激でも、膨張と収縮が起こるのです。

天然歯はあまり膨張・収縮しないので、歯と銀歯の間にすき間や段差が生じることがあります。生じたすき間や段差に汚れが付着すると、虫歯の原因になるでしょう。

虫歯治療にセラミックを選択するメリット

虫歯治療にセラミックを選択するメリットイメージ

虫歯治療にセラミックを選択するメリットをご紹介します。

二次虫歯になりにくい

セラミックは金属と異なり、長期間使用しても変形することが少ないです。治療後に歯とのすき間や段差が生じにくいため、二次虫歯の発生リスクを低減できます。

天然歯に近い見た目を再現できる

セラミックは、白さだけでなく透明感や艶も、天然歯に極めて近い見た目を再現することが可能です。

歯の神経を除去したあとに変色した歯や、ホワイトニングで満足のいく白さが得られなかった歯も、セラミック治療を行えば白くできます。

白さを長期的に維持できる

保険診療の詰め物や被せ物は、セラミックに比べて変色しやすいです。白さを維持したいのであれば、早期に交換しなければなりません。

使用状況にもよりますが、セラミックは通常5~10年、一定の白さを維持できるとされています。

金属アレルギーの心配がない

金属を使用しないセラミック治療の最大のメリットの一つは、金属アレルギーのリスクがまったくないことです。金属アレルギーがある方はもちろん、金属アレルギーが不安な方も安心して使用できます。

金属アレルギーは、金属製の歯科材料によって引き起こされることがあります。セラミックは金属成分を含まないため、アレルギー反応の心配がないのです。

歯茎が黒ずむリスクがない

歯茎の黒ずみの原因の一つに、口腔内の金属が溶け出すことが挙げられます。セラミックは金属を使用しないため、金属が溶け出すことによる歯茎の黒ずみは生じません。

虫歯治療にセラミックを選択するデメリット

虫歯治療にセラミックを選択するデメリットイメージ

虫歯治療にセラミックを選択するデメリットは、以下のとおりです。

自費診療である

セラミックは健康保険の適用外であるため、保険診療に比べて治療費が高額になります。治療を受ける前に、必ず費用についての詳細を把握することが重要です。

割れる可能性がある

セラミックは白い陶製の材料です。性質上、瞬間的に強い力が加わった場合は陶器のように割れるリスクがあります。

特に、咬合力の強い奥歯にセラミックを使用する場合は注意が必要です。奥歯には咀嚼時に大きな力がかかるため、セラミックのなかでも硬度が高いジルコニアなどが適しているでしょう。

一生使用できるわけではない

セラミックは耐久性に優れているものの、一生使用できる保証はありません。何らかの理由でセラミックが寿命を迎えた場合、交換が必要になることがあります。

セラミックの歯を長持ちさせるためには

セラミックの歯を長持ちさせるポイント

セラミックは銀歯などに比べると高額なので、少しでも長持ちさせたいと思う方が多いでしょう。セラミックの歯を長持ちさせる方法をご紹介します。

丁寧に口腔ケアを行う

セラミックの歯を長持ちさせるためには、正しいブラッシング方法を身につけることが重要です。デンタルフロスや歯間ブラシなども使用して、丁寧に清掃しましょう。

セルフケアを怠ると口腔内に汚れが蓄積され、歯や歯間に細菌が侵入するリスクが高まります。虫歯や歯周病のリスクを増加させるため注意が必要です。

歯ブラシは、小さいヘッドの柔らかいものを選びましょう。歯と歯茎の間にブラシを斜め45度に当てて、丁寧に小刻みに動かして磨いてください。

定期的にメンテナンスを受ける

虫歯治療でセラミックを装着した場合、日々の丁寧なセルフケアだけでなく、定期的な歯科医院でのメンテナンスが欠かせません。3~6か月に一度のペースで受けることが推奨されています。

歯科医院での定期的なクリーニングでは、ご自宅でのセルフケアでは取り除けない汚れや歯石を除去し、セラミックの表面が欠けていないか、噛み合わせの状態が適切かどうかもチェックしてもらえます。

ナイトガードを使用する

歯ぎしりや食いしばりの癖がある方は、セラミックの寿命を縮める原因となるので、歯科医師に相談することが重要です。歯ぎしりや食いしばりによる歯や歯茎への負担を減らす方法として、ナイトガードの使用が挙げられます。

ナイトガードはマウスピース型の装置で、就寝時に装着します。

まとめ

セラミックの歯と治療用具

虫歯治療では、さまざまな素材を選択することが可能です。一般的に使用される銀歯は、性質上、二次虫歯を引き起こしやすいです。

自費診療の素材として選択できるセラミックは、虫歯になりにくいとされています。セラミックは、自然な白さと光沢感があり、長期間美しさを保つことが可能です。

虫歯治療でセラミックを選択した際は、セラミックを長持ちさせるために日々の口腔ケアを怠らず、ご自身のお口の状況に合わせて3~6か月に一度は歯科医院でメンテナンスを受けましょう。

セラミック治療を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。

名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。

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