銀歯の下に虫歯ができる原因と治療法!銀歯を使用しない治療法も解説
こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。
銀歯で食べ物を噛んだときに痛む、冷たいものを食べたときにしみるなど、違和感を覚えてはいませんか。銀歯で噛んだときに違和感を覚える場合、銀歯の下に虫歯ができているかもしれません。銀歯の下の虫歯は、どのように治療するのでしょうか。
今回は、銀歯の概要や、銀歯の下が虫歯になる原因、治療法などを解説します。銀歯の下が虫歯にならないためのケア方法もご紹介するので、虫歯治療をしたことがある方はぜひ参考にしてください。
銀歯とは?
銀歯とは、金・銀・パラジウムなどの金属で構成された合金製の人工歯です。保険診療で虫歯を治療した際に作られる一般的な金属製の詰め物・被せ物が銀歯です。
しかし、見た目が悪いなどの欠点も多く、白い歯に取り替えたいと希望される方が年々増えています。銀歯の耐久年数は、詰め物・被せ物ともに5年程度なので、定期的に作り替える必要もあるでしょう。
銀歯のメリットは、保険が適用されるため比較的安価に治療できること、強度が非常に高いので奥歯などにも使えることです。デメリットは、金属アレルギーを発症する可能性があること、二次虫歯のリスクが高いこと、メタルタトゥーを引き起こす可能性があることなどが挙げられます。
銀歯の金属アレルギーでは、口内炎や口唇炎などの症状が現れるでしょう。酸やアルカリの刺激で銀歯に化学変化が起き、金属イオンが溶け出しやすくなります。溶け出した金属イオンが血管に入ってアレルゲンと見なされれば、金属アレルギーを発症します。
メタルタトゥーとは、銀歯から溶け出した金属イオンが歯茎に沈着して、歯茎が黒っぽく変色することです。銀歯を取り除いてもメタルタトゥーは改善されないので、銀歯の大きなデメリットといえるでしょう。
銀歯はさまざまな問題が指摘されていますが、日本では禁止されていません。金属アレルギーも二次虫歯のリスクも、使用を禁止するべきであるとは現状判断されていないのです。
しかし、先進国で銀歯を入れられるのは日本だけです。ドイツでは銀歯の使用を禁止するよう勧告されており、スウェーデンでは、妊婦と小児への銀歯の使用を完全に禁止しています。
銀歯の下に虫歯ができる原因
銀歯のデメリットとして、二次虫歯のリスクが高いことを挙げました。
白いセラミック歯と比べると、銀歯は歯との適合性が低いです。長期間使用すると、歯と銀歯の間にすき間が生じます。約4〜5年で接着剤のセメントが劣化するためです。
すき間が生じると、細菌が入り込みやすくなります。歯ブラシでは汚れを完全に除去できないので、歯垢も溜まりやすいでしょう。歯垢の中で菌が繁殖すると、虫歯や歯周病を引き起こします。
また、銀歯と天然歯は熱膨張係数が異なります。温度変化によって起きる変化が、銀歯と天然歯で異なるということです。
熱い飲食物を摂取しても、天然歯が膨張することはありません。銀歯だけが膨張するので、セメントが破壊されることがあるでしょう。温度が下がれば収縮しますが、銀歯だけが膨張と収縮を繰り返すため、すき間が生じるのです。
生じた小さなすき間に食べかすや歯垢が溜まり、虫歯を引き起こすことがあるでしょう。
銀歯の下に虫歯ができた場合の治療法
銀歯の下に虫歯ができても、初期段階では痛みなどの自覚症状がない場合が多いです。銀歯に隠れていて視認できないので、ご自身で発見するのは難しいでしょう。冷たいものがしみる、銀歯に痛みがある、銀歯が外れたなど、問題が起きたら必ず歯科医院を受診してください。
銀歯の下が虫歯になった場合の治療法は、以下のとおりです。
診断
銀歯の下が虫歯になっているかどうか確認します。レントゲン撮影を行って、虫歯の広がりや深さを確認するのが一般的です。
銀歯の取り外し
銀歯を装着した状態では、下にある虫歯の治療はできません。銀歯の下が虫歯になっている場合、まずは銀歯を取り外します。
虫歯の除去
虫歯部分を取り除きます。虫歯が神経まで到達している場合は、根管治療を行うこともあるでしょう。
治療部位の修復
虫歯治療で削った部分を修復します。再度銀歯で修復してもよいですが、銀歯の下が虫歯になった場合、また虫歯になる可能性が高いです。
二次虫歯になりにくい別の素材を検討してもよいでしょう。銀歯以外の虫歯の治療法は後述するので、参考にしてください。
銀歯の下が虫歯にならないためのケア方法
日常のケアでしっかり汚れを落とすことが重要です。銀歯だけでなく、口内全体を清潔にしましょう。デンタルフロスや歯間ブラシを使って、歯の間の汚れも丁寧に落としてください。
どれだけ丁寧に歯磨きしても、自宅でのケアですべての汚れを除去することは難しいです。歯垢が残った状態を放置すると、虫歯が発生します。定期的に歯科医院でクリーニングを受けましょう。
日常のケアでは落とせない汚れを、専用の器具を用いて落としてくれます。磨き残しの有無を確認し、ブラッシング指導も行われるでしょう。日常のケアの質が向上するので、虫歯を予防できる可能性が高まります。
銀歯を使用しない虫歯治療法
銀歯は口を開けたときに目立つため、白い歯に取り替えたいと思う方も多いです。銀歯を使用しない虫歯の治療法をご紹介します。
コンポジットレジン
コンポジットレジンは、保険が適用されるプラスチック製の白い詰め物です。保険が適用されるので比較的安価に治療を受けられます。3割負担で1本あたり1,500〜2,000円程度で受けられるでしょう。
しかし、プラスチックなので強度は高くありません。大きな虫歯の治療の場合、対応できないことがあります。
経年劣化しやすく、長期間使用すると変色することも多いです。すき間も生じやすいので、二次虫歯のリスクがあります。
CAD/CAM
セラミックと樹脂を合わせた、ハイブリッドレジンと呼ばれる白い素材です。小臼歯と第一大臼歯は条件付きで保険が適用されるため、費用を安く抑えられます。3割負担で3,000〜5,000円程度です。
コンポジットレジンと比較すると耐久性が高いことが特徴でしょう。
しかし、樹脂を使っているのでセラミックなどと比較すると強度が低いです。奥歯など、強い負荷がかかる部分に使用すると破損する可能性があります。
ゴールド
金を使用する治療で、一般的に金歯と呼ばれます。歯との密着性が高いので、すき間ができにくく二次虫歯のリスクは低いです。
しかし、金色に光るので審美性は高くありません。銀歯よりも可能性は低いですが、金属アレルギーを発症することもあります。
また、自由診療になるので費用が高額です。110,000〜132,000円程度で受けられる場合が多いでしょう。
セラミック
セラミックは、天然歯の色調や透明感、艶の再現性に優れた治療です。セラミック治療ではさまざまな素材が用いられますが、どれも審美性・耐久性が非常に優れています。
表面が滑らかなので汚れが付着しにくく、経年劣化もほとんどしないので二次虫歯のリスクが低いです。保険が適用されないので、費用が高いことがデメリットでしょう。66,000〜110,000円程度の費用がかかります。
セレックシステム
セレックシステムとは、口内をコンピュータで3Dスキャンし、オールセラミックの詰め物・被せ物を作成するシステムです。通常、歯型を採取して模型を作り、歯の形を再現するという工程は、人の手で行います。
しかし、セレックシステムでは上記の工程をすべてコンピュータが行います。最短1日(1〜2時間)で美しい白い歯を入れられるのです。
コンピュータが詰め物・被せ物を作成するので、費用を抑えてセラミックを入れられることも特徴です。当院では、詰め物は55,000円、被せ物は66,000円で治療を行っています。
オールセラミックは数多くあるセラミックの素材のなかでも、非常に審美性に優れた治療法です。名前のとおりすべてセラミックで作成するので、天然歯と見分けがつかないこともあるでしょう。
まとめ
今回は、銀歯の下に虫歯ができる原因と治療法、銀歯を使用しない治療法を解説しました。銀歯の下に虫歯ができると再度治療を行わなければなりません。
銀歯は天然歯との間にすき間が生まれやすく、二次虫歯のリスクが高い治療法です。本記事を参考に、セラミックやセレックシステムなど、二次虫歯のリスクが低い治療法を検討してはいかがでしょうか。
銀歯の下の虫歯にお悩みの方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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