2023/04/02
親知らずの症例と抜歯の是非
親知らずは、前の歯の真ん中から数えて8番目に生えてくる歯のことで、10代後半から20代前半に生え始めます。
親知らずは、全ての人に生えてくるのではなく、全く生えない人もいます。
全ての親知らずは抜かなくてはいけないでしょうか。なぜ、腫れたり、虫歯になりやすいのでしょうか。
歯を矯正する場合は親知らずを抜いたほうが良いのでしょうか。
今回は、親知らずについて、症例を紹介しながらお話をします。
症例1
主訴 下の左右の親知らずがたまに腫れる
写真 右下親知らず
写真 レントゲン写真
写真 左下親知らず
治療 下の左右親知らずは横に生えていたので、粘膜を切開して、歯を分割して抜歯しました。
解説 親知らずが横に生えて頭が少し出ていたので、そこに汚れが溜まり、歯肉の腫れを繰り返していました。
このように、歯ブラシが届きづらく、汚れがたまりやすい親知らずは、早い時期に抜いた方がいいでしょう。
症例2
主訴 右下の歯が痛い
写真 レントゲン写真
・口の中の状態 左下親知らずとその前の7番目の歯が虫歯で穴が開いています。
写真 左下親知らず
治療 親知らずは抜歯しました。その後7番目の歯の虫歯の治療する予定です。
写真 歯を抜いた後、糸で縫合します
解説 親知らずが横に生えていると、親知らずだけでなく、その前の歯にも虫歯になりやすいです。
親知らずが邪魔をして、磨きづらいばあいは、早めに抜いた方が良いでしょう。
症例3
主訴 歯の矯正治療のため、親知らずを抜きたい
写真レントゲン写真
・口の中の状態 矯正治療の途中で親知らずが生えています。
写真 左上の親知らず治療
上下左右の親知らずを抜歯しました、
写真 抜歯した歯
解説 歯の矯正治療を始める場合は、親知らずがあると、歯を前に押して後戻りする可能性があります。親知らずは早めに抜いて法が良いでしょう。
*親知らずは、真っすぐ正常に生えていてしっかり歯ブラシで磨ければ抜かなくてもいいです。
親知らずが横に生えていたり、埋まっていて歯ブラシが出来ないと、虫歯になったり歯周病になります。そのような場合は、早めに抜いた方がいいでしょう。
歯の矯正をする場合も後戻り予防のために抜いて方が良いでしょう。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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