2025/04/09
歯磨きで虫歯を予防!効果的な歯磨きの仕方を詳しく解説!

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。
「毎日歯磨きをしているのに、虫歯になりやすい」とお悩みの方もいるでしょう。虫歯予防には歯磨きが欠かせませんが、ただ磨くだけでは不十分です。磨き方が不適切だと、歯磨きをしていても虫歯になることがあります。
この記事では、歯磨きをしても虫歯になる理由や、効果的な歯磨きの仕方、歯ブラシの選び方、さらに歯ブラシと一緒に使うと良い補助アイテムについて詳しく解説します。
正しい歯磨きの方法を知れば、虫歯のリスクを大きく減らすことが可能です。毎日の歯磨きを見直し、虫歯のない健康な歯を維持しましょう。
歯磨きをしても虫歯になる理由
口の中にはさまざまな細菌が存在しており、中でも虫歯の主な原因として知られているのはミュータンス菌です。口腔内の細菌は、食べ物の残りかすや唾液の成分と結びついて、歯の表面に付着する透明、または白っぽい粘着性のプラーク(歯垢)を形成します。
プラーク中のミュータンス菌は食べ物の中の糖分を栄養源にしており、糖を分解する過程で酸を生成します。生成された酸は、歯の表面を覆う硬い組織であるエナメル質を溶かす脱灰(だっかい)を起こします。
脱灰が続くと、エナメル質が徐々に破壊されて穴が開き、内部の象牙質やその中を通る神経(歯髄)にまで影響が及びます。
ここでは、虫歯の発生メカニズムを踏まえたうえで、歯磨きをしていても虫歯になる理由について確認しましょう。
正しい歯磨きができていない
歯磨きをしても虫歯になる理由として初めに挙げられるのは、正しい磨き方ができていないことです。歯を磨いているのと、歯が磨けているのは違います。プラークは、歯ブラシやデンタルフロスなどで擦れば除去できます。
しかし、歯ブラシの当て方や動かし方が適切でないと、プラークが十分に除去されず蓄積されていきます。ゴルフに例えるなら、クラブを勢いよく振ってもボールにジャストミートしなければ空振りか、あらぬ方向に飛んで行ってしまいます。特に、磨き残しやすい歯と歯茎の隙間や、奥歯の噛み合わせ部分などには注意が必要です。
さらに、歯磨きにかける時間が短すぎることも、十分にプラークが除去できない原因の一つです。短時間で歯磨きを終わらせると細かい部分のケアが行き届かず、結果として虫歯のリスクが高まります。
唾液の分泌量が少ない
唾液は、口腔内の健康を保つために重要な役割を果たしています。唾液には口内の汚れを洗い流したり、食後に生成される酸を中和したりする働きがあります。さらに、歯から溶け出た成分を再び歯に戻し、初期の虫歯を修復する再石灰化の働きもあります。
ストレスや加齢、生活習慣の乱れにより唾液の分泌量が低下すると、口内の酸性度が上がります。歯が溶けやすく、細菌も増殖しやすい状態となるのです。
歯の質が弱い
歯の質が弱いと、酸や細菌の侵害を受けやすくなります。歯の質は、遺伝的な要因や食生活の影響などで悪くなることがあります。また、歯の質に問題はなくても、歯並びが悪いと磨き残しが生じやすくなり、虫歯リスクが高まります。
食生活に偏りがある
甘いお菓子や炭酸飲料を頻繁に摂取すると、口内の酸性度が上がり、虫歯菌が増殖しやすくなります。また、栄養バランスが偏ると免疫力が低下し、虫歯になりやすくなります。
これらの要因が重なり、日々の歯磨きが不十分な部分で虫歯が進行していきます。
虫歯を予防するために効果的な歯磨きの仕方
虫歯予防において最も大切なのは、正しいブラッシング技術を身につけることです。
効果的な歯の磨き方
歯ブラシはグッと握らず、ペンを持つように軽く握るペングリップで持ちましょう。この持ち方をすることで、力加減の調整がしやすくなります。
歯を磨く際は過度な力を入れず、歯や歯茎を優しくケアすることがポイントです。力を入れすぎると、歯茎を傷つけたりエナメル質の摩耗を招いたりします。
大きくゴシゴシと磨くのではなく、小刻みに動かしながら磨きましょう。1本1本の歯を10〜20回ほど磨けば、歯の溝やすき間にしっかりと届き、プラークの蓄積を防ぐことができます。
歯ブラシは、歯と歯茎の境目に45度の角度で当て、軽く押し当てながら小刻みに前後に動かします。歯の表面全体をまんべんなく磨き、特に歯と歯の間、奥歯、舌側(内側)もしっかり磨きましょう。
前歯は縦向き、奥歯は横向きで歯ブラシを当てるなど、部位に応じたアプローチを心がけましょう。また、磨く順番を決めることも非常に重要です。一定の順序で磨くことで、磨き残しを防ぎ、全体をムラなくケアできます。
歯磨きのタイミングと回数
効果的な歯磨きを行う上で、歯を磨くタイミングも重要です。食後は早めに歯を磨きましょう。
ただし、酸性度の高い飲食物を摂取した後は、エナメル質が傷つきやすくなっている可能性があります。30分ほど経過してから歯磨きをすると良いでしょう。
また、寝る前には必ず歯を磨くことが重要です。睡眠時は唾液の分泌量が減少するため、細菌が増えやすくなります。虫歯を予防するためにも、寝る前の歯磨きは必ず行いましょう。
どのような歯ブラシを選ぶといい?
効果的な歯磨きを行うためには、歯ブラシの選び方も非常に重要です。ここでは、歯ブラシ選びのポイントについて解説します。
毛の硬さ
一般的には、ふつうまたはやわらかめの毛先の歯ブラシを選ぶと良いでしょう。硬すぎる毛先は歯や歯茎を傷つけダメージを与えるため、虫歯や歯周病のリスクを高める原因となる可能性があります。
一方で、あまりにも柔らかすぎると汚れが落ちにくくなるため、適切な硬さのものを選びましょう。
ヘッドの大きさと持ちやすさ
歯ブラシのヘッドは小さめのものが良いでしょう。ヘッドがコンパクトだと、奥歯や細かい部分にも届きやすくなります。また、しっかりとしたグリップ感のある持ち手の歯ブラシを選ぶことで、手が滑らずに正確な動きが可能になります。
さらに、電動歯ブラシも一考の価値があります。手磨きでは細かい動作が苦手な方や、磨き残しが気になる方は、電動歯ブラシを使用することで効率よく歯磨きを行えます。
ただし、電動歯ブラシも商品によって当て方や動かし方にコツがあるため、取り扱い説明書を読んだり、光輪歯科で相談したりして適切に使用しましょう。
歯磨きをするときに使用したい補助アイテム
歯ブラシだけでは落としきれない汚れを除去したり、歯磨きの効果を高めたりするために、さまざまなアイテムを取り入れると良いでしょう。ここでは、歯磨きの際に使用したい補助アイテムについてご紹介します。
デンタルフロス
デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が入らない歯と歯の間のプラークや食べかすを効果的に除去するためのアイテムです。指に巻きつけて使用するタイプや持ち手付きのタイプなどがあるので、自分に合ったものを選びましょう。
毎日使用することで、虫歯や歯周病の予防に役立ちます。
歯間ブラシ
歯間ブラシは、歯と歯の間の広い隙間やブリッジや矯正装置の周りの汚れを効果的に除去します。サイズや素材、形状が異なるものがあり、サイズが合わないものを使用すると、歯茎を傷つける原因になります。
自分のサイズがわからない方は、光輪歯科で相談してみると良いでしょう。
マウスウォッシュ
マウスウォッシュは、歯磨きだけでは届かない口内全体の細菌を減らしたり、フッ素成分で歯の再石灰化を促進したりする効果があります。歯磨き後の仕上げとして使用することで、虫歯予防や口臭対策に役立ちます。
アルコールフリーや低刺激のタイプを選ぶと、口腔内への負担を軽減できるでしょう。
フッ素入り歯磨き粉
フッ素入り歯磨き粉は、虫歯予防に効果的です。フッ素は歯のエナメル質を強化し、酸に対する抵抗力を高めるため、虫歯の発生を予防します。
また、歯にフッ素が付着することで、エナメル質の再石灰化が促進され、初期の虫歯を修復する効果があります。つまり、プラーク中の細菌の活動を抑制し酸の生成を減少させることで、歯のダメージを防ぐ効果に期待ができるのです。
歯磨き粉は、パッケージに記載された量を歯ブラシに出してブラッシングします。歯磨き粉を使用した後は、口を軽くすすぐだけにとどめフッ素が歯に長くとどまるようにしましょう。
フッ素入り歯磨き粉は日常的に使用することが重要です。
ただし、小さいお子さまは、大人用の高濃度のフッ素が含まれた歯磨き粉は推奨されていません。年齢に応じたフッ素濃度が含まれた子ども用の歯磨き粉を使用しましょう。
まとめ
虫歯予防には、正しい歯磨きの方法を知り、実践することが大切です。磨き残しを防ぐためには、適切な歯ブラシを選び、正しい動かし方で丁寧に磨くことが重要です。
さらに、デンタルフロスやマウスウォッシュなどの補助アイテムを活用することで、より効果的な虫歯予防が可能になります。毎日の歯磨きを見直し、健康な歯を守りましょう。
歯磨きで虫歯を予防したい方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。
当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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