スポーツ歯科とは?目的や診療内容、費用目安をわかりやすく徹底解説!

こんにちは。名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科です。
スポーツ歯科とは、スポーツを楽しむ方のお口の健康を守り、運動能力の向上もサポートする医療分野のことです。マウスピースの装着でスポーツによる外傷を予防したり、噛み合わせを調整して集中力やパフォーマンス力の向上を目指したりします。
この記事では、スポーツ歯科の目的や診療内容について解説します。スポーツ歯科の費用についても言及していますので、ぜひ参考にしてみてください。
スポーツ歯科とは
スポーツ歯科とは、年齢やプロ・アマチュアに関わらず、子どもからシニアまでスポーツを楽しむ全ての方の口腔内の健康を専門的にサポートする医療分野です。「スポーツと歯科に関係性があるの?」と思うかもしれませんが、口腔内の状態が悪ければスポーツを楽しめません。
スポーツ歯科では、お口周りの怪我や歯の破折、顎の骨折などを予防し、アスリートのお口の健康を守ります。また、虫歯や歯周病、噛み合わせなどを改善・予防することで、運動能力の向上をサポートします。
スポーツ歯科の歴史
スポーツ歯科の起源は、1900年前後のイギリスといわれています。コンタクトスポーツの代表でもあるボクシングで、歯の破折や外傷からアスリートを守るために初めてマウスガードが作成されました。
その後、1925年に日本でも初めてマウスガードが取り入れられ、現在ではプロアスリートだけでなく一般の方でもマウスガードを利用しています。また、1988年のソウルオリンピックからは、内科・整形外科と合わせて歯科のメディカルチェックが義務付けられました。
スポーツを楽しむうえで、歯や歯茎、顎の健康を維持・向上させることは重要です。日本では1990年ごろにスポーツ歯学研究会が発足し、アスリートの口腔内の健康の維持や予防のためのスポーツ歯科が重要視されてきました。
スポーツ歯科の目的
スポーツ歯科の目的は、以下の3点です。
スポーツによる外傷の予防・治療
スポーツ中は、歯や歯茎・唇などの粘膜、顎などを傷つけるおそれがあります。特に、ボクシングなどの格闘技やレスリング、球技を使ったラグビーや野球、サッカーなど、接触の多いスポーツは注意が必要です。
スポーツ歯科の主な目的は、マウスガードの着用により選手の外傷を防ぐことです。
また、外傷の予防に努めている場合でも、外傷を負うことはあります。外傷を負ったとしても、早急な対応で選手の健康をサポートすることがスポーツ歯科の役割です。
特に、歯の破折や顎の骨折の場合、迅速な対応により被害を最小限に抑えられます。
運動能力の向上をサポート
口腔内の状態の悪さは、運動能力が低下する原因です。例えば、噛み合わせは姿勢や筋力、関節のバランスに影響を与えるといわれています。噛み合わせが悪ければ、力が入りにくかったり正しい姿勢を保てなかったり、運動能力が100%発揮されない原因になり得るのです。
また、虫歯や歯周病で口内環境が悪ければ、腫れや痛みなどからスポーツに集中できない可能性もあります。
口腔ケアによる全身の健康管理
口腔内のトラブルがあれば、全身の健康を阻害することがあります。スポーツ歯科では、定期的な検診により早期に虫歯や歯周病を発見し、迅速に治療を開始します。
また、噛み合わせや顎関節症の改善・予防を図り、全身の健康を保つことも目的の1つです。
スポーツ歯科の診療内容
ここでは、スポーツ歯科の診療内容について解説します。
マウスガードの作成・調整
スポーツ歯科の主な治療法は、マウスガードの作成や調整です。マウスガードのメリットは、以下の通りです。
・ 外傷の予防
・ 歯の擦り減りの予防
・ 顎関節の保護
・ 噛み合わせの安定
・運動能力の向上
・メンタルサポート
マウスガードを装着することにより、歯の破折、粘膜の損傷・顎の骨折などの外傷を防げるのが最大のメリットです。また、スポーツによる噛みしめから歯を保護できるため、歯の擦り減りや顎関節の保護にも効果があります。
市販のマウスガードもありますが、オーダーメイドで作成したほうが一人ひとりにフィットします。装着に違和感を覚えにくく、正しい噛み合わせに導けることにより、運動能力の向上を図れるでしょう。
外傷の治療
スポーツ歯科は外傷の予防が主な目的ではあるものの、万が一外傷を負った場合は治療を行います。特に、歯の破折や顎の骨折は、適切に応急処置を施すことが重要です。
噛み合わせ治療
噛み合わせの悪さは、口腔内のトラブルだけでなく運動能力の低下を招く場合があります。特に、顎関節症は全身の不調の原因になることがあるので注意が必要です。
姿勢や体幹の維持、全身の健康の維持のためには、噛み合わせの調整や改善、顎関節症の治療が欠かせません。スポーツ歯科における噛み合わせ治療では、定期的に噛み合わせの確認を行い、噛み合わせの高さの微調整を行います。
予防的処置と定期検診
虫歯や歯周病を発症すると、痛みなどの症状から競技に集中できず、パフォーマンス能力が落ちることがあります。歯磨きによるセルフケアの指導にくわえ、定期的なクリーニングにより口内トラブルを予防することが大切です。
さらに、歯科医師による診察やレントゲン撮影により、虫歯や歯周病を未然に防ぐことも欠かせません。定期的に検診を受けていれば、たとえ虫歯や歯周病が見つかったとしても、迅速に対応できるのがメリットです。
食生活のサポート
口腔トラブルの予防や健康の維持のために、バランスの取れた食事を心がけることが大切です。特に、スポーツ中は口呼吸になりやすく、虫歯や歯周病のリスクが高くなるといわれています。
そのため、糖分を含んだスポーツドリンクだけでなく、こまめに水を飲むよう指導することも多いです。栄養バランスの取れた食生活を心がけることで、健康の維持や運動能力の向上も期待できるでしょう。
審美歯科におけるメンタルサポート
口元の審美性が高まることで、コンプレックスの解消や自己肯定感の向上につながります。セラミック治療やホワイトニング治療、矯正治療などで、審美的な回復を図ることもあります。
スポーツ歯科の費用目安
ここでは、スポーツ歯科の費用の目安について解説します。
マウスガードの費用
スポーツ用のマウスガードには、基本的に保険が適用されません。歯科医院によって費用は異なるものの、約5,000~3万円かかるのが一般的です。
ただし、顎関節症の治療目的でのマウスガードの作成の場合、保険が適用される場合があります。お口の状態によって保険適用の可否は異なりますので、歯科医師にご相談ください。
外傷の歯科治療の費用
スポーツによる外傷の治療費用には、基本的には保険が適用されます。軽度な歯の欠けであれば2,000円程度ですが、大きくかけている場合は約1万円~1万5,000円かかる場合があります。
ただし、セラミック治療やインプラント治療を選択すると自費診療となるため注意が必要です。セラミック治療の場合は約3~20万円、インプラント治療の場合は1本30~50万円と高額になる傾向にあります。
噛み合わせ治療の費用
噛み合わせ治療には保険が適用されることが多く、1回あたり約5,000~2万円かかるのが一般的です。
ただし、矯正治療による噛み合わせの改善は自費診療となり、約20~100万円かかる場合があります。矯正治療は費用が高い傾向にあるものの、根本的な噛み合わせの不具合が解消されれば、運動能力の向上につながるでしょう。
また、口腔ケアがしやすくなることで、虫歯や歯周病のリスクも抑えられます。
スポーツ歯科において、噛み合わせを整えることは重要です。お口の状態によって適切な治療法は異なりますので、噛み合わせにお悩みの方はお気軽にご相談ください。
定期検診の費用
定期検診には保険が適用されるため、1回あたり約3,000~4,000円です。歯科医師による診察を行った後、クリーニングでお口の中を清潔に保ちます。毎日の歯磨きによるケアも重要なため、患者様に合わせた歯磨き方法もアドバイスします。
また、予防的処置でフッ素塗布を行う場合があります。この処置の費用は約1,000~3,000円です。フッ素を塗布することで、歯の質を強くし、虫歯や歯周病を予防する効果があります。
虫歯や歯周病は気付かぬ間に発症することが多いですが、自然に治ることはありません。定期的に歯科でサポートを受け、口内トラブルを未然に防ぐことが大切です。
検診の頻度としては、3~4ヵ月に1回が推奨されています。歯並びや噛み合わせによって適切な検診の頻度は異なりますので、歯科医院で相談しましょう。
まとめ
スポーツ歯科とは、スポーツを楽しむ方の口腔内の健康をサポートし、運動能力の向上を図る医療分野のことです。スポーツ歯科では、主にマウスガードを作成し、外傷の予防を図ります。
マウスガードにより噛み合わせを安定させることで、運動能力の向上が期待できるでしょう。また、定期的な検診で口腔のチェックや食生活のサポート、審美歯科によるメンタルサポートも行います。
口腔内の健康を維持・改善することで、年齢やプロ・アマ問わず、全ての方がスポーツを楽しめるでしょう。
スポーツ歯科を検討されている方は、名古屋市北区大曽根にある医療法人晃生会 光輪歯科にお気軽にご相談ください。
当院は、歯を治すだけではなく患者さまの悩みを解決する医療を提供できるよう、診療を行っています。虫歯・歯周病治療を始め、ホワイトニングや審美歯科など、さまざまな診療に力を入れております。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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