2023/01/22
歯周病の原因と治療法
みなさんは、自分のお口の健康を正しく意識していますか。
硬いものが食べづらくなった
口臭が気になる
歯を磨くと血が出る
歯が伸びたような気がする
歯がグラグラする
朝起きると口がネバネバする
こんな症状はありませんか。これ、すべて歯周病の症状です。そのままにしておくと歯がグラグラになり歯が抜けてしまい、虫歯による抜歯より多くの歯が無くなります。それだけでなく糖尿病の悪化や、心筋梗塞・脳梗塞を誘引したりその他多くの全身疾患に関与しているとの報告があります。
歯周病はどんな病気なの?
歯の周りを支えている組織を歯周組織といいます。歯周組織は、歯肉・歯槽骨・セメント質・歯根膜で構成されています。これらの歯周組織が炎症によって侵される病気が歯周病です。
歯周病はどうしてなるの
歯周病は、歯周病菌が原因で感染する病気です。
歯周病菌は大きく分けて2つ分けられます。
1つ目は歯肉の表面に張り付いて歯肉に炎症を起こします。歯肉の炎症を放置していると、歯と歯肉の間に「歯周ポケット}と呼ばれる溝ができます。
2つ目はこの歯周ポケットの中にすみつき、歯槽骨を破壊していきます。
歯周病は移るの
生まれた時は、人の口の中には無菌で歯周病菌は存在しません。
歯周病は、人から人へ移る病気です。回し飲み・回し食い・箸の使いまわしで移ります。
歯周病の治療の流れ
歯周病の治療
治療法は、歯周病の進行度によって異なりますが、第一には歯周病の原因である歯周病菌を取り除くことです。
歯周病治療は、「プラークコントロール」と「除菌」です。
「プラークコントロール」とは口の中のプラーク(汚れ)を奇麗にすることを言い、自宅で患者さんが行うものを「セルフプラークコントロール」と歯科医院で行う「プロフェッショナルプラークコントロール」があります。
「セルフプラークコントロール」は、患者さん自身が適切な方法で歯がみがけるように、歯ブラシ・歯間ブラシ・フロスの使用法・種類・サイズ等をご指導します。
「プロフェッショナルプラークコントロール」は、歯科医院で歯科衛生士が専門の器具を使ってセルフプラークコントロールでは取り除くことが出来ない歯垢や歯石を取ります。
「歯周内科治療」
歯周病の原因は、歯の汚れと歯周病菌です。歯の汚れはプラークコントロールで奇麗にしますが
歯周病菌が多いと、歯周病が進行したり再発のリスクが高まります。
顕微鏡で歯周病菌種を特定し菌量を検査して投薬とうがい薬で除菌します。
粘膜のひだの奥やのど深くの歯周病菌は完全に取り除くことは出来ませんが、除菌によって菌量がすくなくなれば、歯周病の進行を遅らせ再発リスクが低くなります。
「定期メンテナンス」
残念ながら、いったん治療が終わりお口の中が改善しても、お口の中の歯周病菌は少なくなっても無菌状態にはなりませんし、毎日の食事によってお口の中は多少汚れが溜まってきます。
そうすると、再発リスクが高まり歯周病は非常に再発しやすい病気です。
定期的にかかりつけ歯医者に受診して、お口の定期メンテナンスをすることが重要な治療になります。
名古屋市北区大曽根の光輪歯科はリラックスできる空間作り、患者様への心遣い、最新の設備でニーズに合わせた治療にこだわります。
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